序盤から7-14と千葉に先行されると、追い上げ始めた第1Q残り2分、14辻が3Pシュートを決めるも着地時の接触で負傷し、試合を止めた7篠山にアンスポーツマンライクファウルが宣告される。嫌な雰囲気に包まれたアリーナの空気を変えたのが、ここ最近ほとんど出場機会のなかった15谷口。辻の穴を埋めるかのように連続で3Pシュートを決めると、ディフェンスリバウンドでも活躍しリードを広げる。しかし、第2Q残り5分を切ってから、千葉21エドワード・3パーカーらにパワープレーでインサイドを押し込まれ、40-42の2点ビハインドで後半へ。
第3Qに入ると、川崎は攻撃の連携を抑え込まれると、ディフェンスでもインサイドを止められず守備が崩壊。無理なシュートを打たされて速攻を食らう負のループを止められないまま、連続27失点。一時は31点差までリードを広げられ、48-75で第3Q終了。
絶望的な点差で迎えた第4Qだったが、ここから川崎の猛追撃が始まる。22ファジーカスの連続ゴール、15谷口のジャンプシュートで勢いに乗ると、脚の止まった千葉に対して激しいプレッシャーをかけ、ボールを奪いゴールへアタックしていく。4,000名近く集まったファンの大声援を受けながら攻め続ける川崎は残り1分で83-87と迫り、さらに22ファジーカスのジャンプシュートで残り47秒、85-87とついに1ポゼッション差に迫る。フリースロー1本を決められ迎えた残り12秒、33長谷川がスティールし22ファジーカスに繋ぐが3Pシュートは決まらず。00デービスがオフェンスリバウンドをもぎ取り再度22ファジーカスに託すも、シュートは外れタイムアップ。奇跡を起こすことはできなかった。
パスを回して#22ファジーカスのミドルシュート、#14辻の3Pシュートと得点するが、千葉に中・外と攻められ、残り6:01、5-11で川崎のタイムアウト。#7篠山のミドルシュート、#7篠山→#9栗原→#00デービスのゴール下と得点するが、#14辻が3Pシュートを放った際にディフェンスと接触し負傷、試合を止めた#7篠山にアンスポーツマンライクファウルをコールされ、苦しい展開となる。終盤、#00デービスのダンクで、20-25の5点ビハインドで第2クォーターへ。
開始早々、#0藤井がスティールからブレイクバスケットカウント、#18鎌田のミドルシュート、#17アマンドソンの3Pシュートで、残り8:34、27-25。その後も、#0藤井が爆発し、#15谷口が2連続3Pシュートと期待に応え、残り4:46、38-29。しかし、川崎はここから得点が停滞し、千葉#3パーカー、#34小野に連続得点され、後半は2点しか取れず、40-42の2点ビハインドで前半を折り返す。
#22ファジーカスのミドルシュート、#7篠山のパスから#22ファジーカスのゴール下と得点するも、千葉に速い展開で得点され、残り6:56、44-53で川崎のタイムアウト。川崎は千葉の3Pシュートを止めれず、残り5:22、44-62で川崎のタイムアウト。その後も、千葉の3Pシュートとブレイクを止めることが出来ず、48-75の27点ビハインドで最終クォーターへ。
千葉#21エドワーズにインサイドのパワープレーで連続でスコアされるが、川崎は#22ファジーカスの中心にオフェンスを展開し、残り4:47、70-84。川崎はディフェンスの強度とボールへの執着心を高め、残り2:00、77-87で千葉のタイムアウト。#7篠山のドライブ、#00デービスのゴール下で、残り1:23、81-87。ディフェンスを粘り、ブレイクで残り0:59、83-87。残り0:14、#22ファジーカスが同点の3Pシュートを決めたと思われたが、ラインクロスで、ノーカウント。その後も、気持ちで粘るが、あと1歩のところで及ばず、85-88の3点差で敗戦。
試合後コメント
北 卓也
谷口が気持ちを非常に強く持ってつないでくれた
「昨日と同じような、逆の展開になり、残念ながら負けましたが選手は最後まであきらめずにプレーしてくれたことが非常に良かったと思います。色々アクシデントとファールトラブルがあって、なかなか思うような布陣を組むことが難しかったですが、控えの選手が、そのつなぎをやってくれたことが前半あそこまで持ちこたえた一つの要因です。
第3Qの(相手の)ビックランですね。走られて33-8というスコア。あそこで、控え選手が出ていたときに少しボールが回らなくなって、気持ちを強く持てていなくて、経験もないんですけど、あそこがミスとかタフショットで走られたところが、ちょっと私の経験のなさかなと。あそこでどうにか出来ればと思いましたが、第4Qでオンザコート2になって、プレッシャーをかけて、ここまで面白いゲームにしてくれたのは、よく選手が頑張ってくれたと思います。
今日は谷口ですね。谷口が気持ちを非常に強く持ってつないでくれたと思います。また、控えの選手も良い経験が出来たと思いますので、色々なことが長いシーズン起こりますが、チーム一丸で乗り越えて戦っていきたいと思います。」
篠山 竜青
4Qの追い上げは、ファンの声援なしでは出来なかった
「まず、辻がアクシデントで出れなくなってしまったんですけど、前半は代わりにでたメンバーが頑張ってくれていましたし、2点ビハインドというわずかな差で折り返せたところは1つの収穫になったと思います。だからこそ3Q、辻がいなくても競れるぞ、やれる、という手ごたえのなか、じゃあ、3Qどうやりましょう?という感じで、少しみんなの足が止まってしまったというか、様子を見ながらやってしまったところがあるかなと思います。そこで一気に走られてしまったので、そこが今日は反省点だったかなと思います。
ホームですし、これだけたくさんのお客さんが来てくれて、点差が離れた中でもしっかりと声援をくださっていたので、そこに対しての気持ちというのは見せないければいけないと思っていました。でも、今日に関していえば、僕だけではなくて、みんながそういう気持ちで4Q気持ちを切らさずにやれていたと思います。でも、何よりも4Qの追い上げというのは、今日のこの川崎のファンの声援なしではなかったことなので、そこは本当に自分たちがカムバックできたというよりは、4Qに関してはファンのみなさんに感謝するだけです。」
栗原 貴宏
3Qでセカンドユニットが出た時間帯が駄目でした
「昨日は後半追い上げられましたけど、自分たちのやりたいことを3Qまではできて勝ちきれましたが、今日に関しては前半は我慢できたんですけど、3Qでセカンドユニットが出た時間帯が駄目でした。(セカンドユニットが)点がとれないというのは前から言われていたんですけど、点が取れないならディフェンスで守ることができればと(思っていたのですが)。4Qのメンバーがあれだけの追い上げをしてくれたので、3Qであそこまで離されずに4Qにつなげられれば、いい結果になったかなと残念に思います。」
谷口 光貴
積極的にリングに向かえた
「今日は辻さんのアクシデントもあったんですけど、自分は積極的にリングに向かえたというのが1つ収穫だったと思います。結果は負けてしまったのは悔しいですけど、この掴んだチャンスをものにできるように、これからも頑張っていきたいと思います。」
ーースリーポイントが決まった場面での会場の声援は?
「すげー気持ちよかったです。あれが自分たちが練習を頑張れる源です。」