ダイジェスト

前日同様、ディフェンスからの速い展開で川崎が着実にリードを広げ、前半を42-27で折り返す。しかし、第3Qに千葉のペースになると怒涛の連続得点を許し、逆転されて最終Qへ。ここで川崎は慌てず確実に得点を重ね再度リードを奪うと、そのまま逃げ切り84-82で勝利した。

ヒーローインタビュー

#14辻直人

3Pシュート7/10を含む、チーム最多27得点

ゲームレポート

1Q
川崎 24-17 千葉

千葉のミスを誘い#22ファジーカスのブレイクで先制すると、#14辻の3Pシュートバスケットカウント、#33長谷川のフリースロー、ディフェンスではローテーションを速くし、千葉に簡単にシュートを打たせず、開始4分で8-0のランを魅せる。その後、#14辻のフローター、ディフェンスでプレッシャーをかけ、速い展開から#33長谷川の3Pシュートと加点し、残り3:44、14-2で千葉のタイムアウト。直後、千葉#33ストーンに3Pシュート・ドライブを決められるが、#22ファジーカスのゴール下、#12スパングラーのダンクバスケットカウントでやり返す。終盤も、#12スパングラーのパスから#22ファジーカスのゴール下、#22ファジーカスのフローター・ミドルシュートと得点し、24-7の17点リードで第2クォーターへ。

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2Q
川崎 42-27 千葉

激しく身体を張ったプレーで開始2分間、お互いにノーゴールとなるが、#25ジュフのリバウンドショットで点が動くと、#12スパングラーのゴール下、千葉は#33ストーンの3Pシュート、#44伊藤のポストプレーと得点する。そして、千葉がディフェンスをゾーンにすると、#14辻の2本の3Pシュート、#7篠山のドライブと加点し、残り4:36、36-14でオフィシャルタイムアウト。その後、千葉は#33ストーンを起点として、#34小野の3Pシュート、#1阿部のブレイクと得点され、残り3:25、38-20で川崎のタイムアウト。その後も、#33ストーンに3Pシュート・ブレイクと決められ、残り2:10、40-25で川崎は再度タイムアウト。終盤も千葉は#33ストーンを中心に組み立てるが、#43永吉がチームを救うブロックショット、#22ファジーカスのブレイクと返し、42-27の15点リードで前半を折り返す。

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3Q
川崎 62-63 千葉

仲間のスクリーンを使い#14辻が3Pシュートを決めるが、川崎はミスが重なり、千葉に#3パーカーの合わせ、#34小野のゴール下、#2富樫のブレイク、#34小野の3Pシュート、#16アームストロングのリバウンドショットと連続得点され、開始5分半で一気に3点差まで詰め寄られ、残り3:48、49-46で川崎はタイムアウトを要求。直後、千葉#34小野の3Pシュートで同点に追いつかれるが、#22ファジーカスのポストプレーバスケットカウント、速い展開から#14辻の2連続3Pシュート、インサイド・アウトサイドでパスを素早く回し、#0藤井の3Pシュート、しかし、ブザー同時に千葉#2富樫に3Pシュートを決められ、62-63の1点ビハインドで最終クォーターへ。

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4Q
川崎 84-82 千葉

#14辻のパスから#12スパングラーのミドルシュート、#0藤井がトップスピードでボールを運び、針の穴を通すようなパスで#12スパングラーのブレイクを演出し、残り8:57、66-63で千葉のタイムアウト。その後、#9栗原のステップバックミドルシュート、#22ファジーカスの絶妙なパスから#12スパングラーのダンク、今度は#12スパングラーのパスから#22ファジーカスのミドルシュートと加点し、千葉#16アームストロングにゴール下バスケットカウントを喰らうも、残り4:50、72-67でオフィシャルタイムアウト。直後、千葉#2富樫の3Pシュート、#16アームストロングのゴール下で逆転を許すも、すぐ様#14辻の3Pシュート、#22ファジーカスのブレイクで再逆転し、残り2:02、77-73で千葉のタイムアウト。#12スパングラー・#7篠山のフリースローで残り0:35、81-75で千葉のタイムアウト。千葉のファウルゲームに対してフリースローを着実に沈め、残り0:07、84-80で川崎のタイムアウト。ラストプレー、ファウルをコールされずミスになるが、フリースローで得た4点差は大きく、千葉に攻められるも、84-82の2点差で勝利。

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試合後コメント

ヘッドコーチ

北 卓也

北卓也ヘッドコーチ

「昨日と同じような展開で、今日は第3クォーターで36点取られるという展開でしたが、最後粘って勝ち切るということが、選手たちが素晴らしいと思います。アウェーで勝っていくということが自信にもつながりますし。ちょっともったいないイージーミスもあったんですけど、ブレイクを狙おうとしてのミスだったので許容はしていますが、ミスなく隙のないバスケットをやっていければ、もっと相手にとって嫌なチームになれると思います。年明けのオールジャパンまで日がないですが、しっかりコンディションを整えて準備をして臨みたいと思います。」

ー年内の全てのゲームを終えて、ここまでの戦いぶりをどう評価していますか?
「シーズンの約半分が終わって25勝4敗という成績で、正直もっと負けるかなとは思ってたんですけど、尻上がりに良くなってきて、前節の東京さんや今節の千葉さんのような上位チームとのクロスゲームのなかで良い経験ができていると思います。まだ対戦していないチームもありますので、どう戦っていくのかという部分はありますが、チームとしては成長できていると思います。今期新加入のライアン(川崎#12ライアン・スパングラー)とも良いコンビネーションになってきています。試合の流れの波がまだ大きいかなと思うときもあるのですが、良い時と悪い時の流れの波が小さくなって、悪い時の流れを早く終われせていけるようになっていければと思います。」

ー千葉との2試合は良い流れと悪い流れがはっきりと出ていましたね。
「(一つのクォーターで)36失点取られるのはあまりないです。うちはディフェンスのチームなので、36点も取られたというのは課題ですね。前節の東京さんにも106失点していて、100点も取られるのはディフェンスのチームとしては問題なので、その部分は修正が必要かなと思います。ただオフェンス面に関しては、ここまで得点力のあるチームになるとは思っていなかったです。ライアンが入ったことでファストブレイクが出るようになっているので、そこは強みとして伸ばしていきたいと思います。」

ー第3クォーターで千葉に連続得点されていた中でもタイムアウトを取りませんでしたね?
「千葉さんが昨日と同じでプレッシャーをかけてきて、それによってオフェンスのボールライン(ボールを保持している場所のゴールからの距離)が上がってきて、良いシュートが打てていないんですよね。タフショットを打って、リバウンドを取られて走られるという、昨日と同じパターンでやられていましたので、コート上の5人で修正することを学習させるために、タイムアウトは取りませんでした。終盤接戦になると思っていたので、タイムアウトを残しておきたかったのもあります。」

ー第4クォーターは千葉が3Pシュートを外し続ける間に、川崎が着実に得点を重ねてきましたが、千葉に3Pシュートを打たせるようにしていたのですか?
「第3クォーターまではハイピックからストーン選手(千葉#33タイラー・ストーン)らに決められていたので、ボールマンにプレッシャーをかけるようにディフェンスの修正をしました。千葉さんはリーグで一番3Pシュートを決めているチームなので、イージーに打たせないようにしましょうと話をしていました。うちが良いシュートを打たせなかったのか、千葉さんが疲れていて外したのかは、このあとビデオを見てみないと分からないですね。」

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SG

辻 直人

#14 辻直人

「点差を離したところで気が緩んでしまう、という自分たちの悪いところが昨日・今日の試合であからさまに出てしまったので、15点、20点離したところでそのまま点差をキープしたりさらに30点離していくようなプレーを心がけていかないと、今日みたいな展開になってしまうというのが反省です。それでも勝てたということは、自分たちの地力があるという証明になったと思いますが、一試合集中して力を出し続けなければならないです。」

ーここまでのチームの状況をどう見ていますか?
「徐々に良くなっていってると思います。新加入のライアンもチームに噛み合ってくれていますし、日本人選手たちもライアンの活かし方を分かってきているので、良い形でオールジャパンに臨めるんじゃないかと思います。勝率も良くて、勝つにこしたことはないですが、最後に勝たないと意味はないですし、先週のアルバルク東京戦の負けた試合も”負けゲームっていうのはこういう展開だ”というのがみんな分かりましたし、そうならないように準備をしたり試合中にアジャストしていく必要がある、という経験になりました。」

ー年明けのオールジャパンについてどのような感覚を持っていますか?
「5日間で4試合という日程なので、そうとうキツイ戦いだと思いますし、最後の決勝は気持ちの勝負になってくるんじゃないかなと思います。チーム全員の総力戦で一戦一戦、戦っていきたいと思います。」

ー昨日、今日のような展開を試合中どう感じていましたか?
「ドキドキしましたね(笑)終盤には一つのミスが命取りになるので、良いシュートでオフェンスを終えなくてはならないですし。今日なんかは、自分も調子が良かったので、積極的に”空いてたら打つ”という気持ちでプレーしていて、効果的に決められたので良かったです。こういう試合は勝ったらやっぱり嬉しいですし、チームにとっても流れに乗れると思います。自分たちの自滅で追いつかれちゃったんですけどね。」

ーいつも楽しそうにバスケをしているように見えますが、今節も楽しめましたか?
「そうですね、アウェーですが4,000人近いお客さんが来ていただいている前でプレーできるので。相手ファンからブーイングも浴びたりもしますが、自分がシュートを決めて相手ファンが静かになるのは気持ちいいですね。ホームだと盛り上がってくれるのでもっと楽しいですが。」

ー4点プレーのときは、気持ちを体で表現していましたね。
「僕は3Pシュートでファウルをもらいながら決めることがバスケで一番好きなプレーなんで、それが久々に出たっていう喜びが理由ですね。」

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