ダイジェスト

川崎は14辻の3Pシュートで先制すると、第1Qだけで5本の3Pシュートを成功させるなど高確率でシュートを沈めて得点を重ねていく。しかしSR渋谷6サクレの得点を止められずリードを広げられずにいると、第2Q残り3分を切ってからSR渋谷10チェンバースの連続3Pシュートやミスから速攻で得点を許し、41-43と2点のビハインドを背負って試合を折り返す。
後半に入っても川崎はターンオーバーを連発するなど攻撃の歯車が合わず、最大17点のビハインドを背負いながら第4クォーターへ。川崎は0藤井の気迫のディフェンスや12スパングラーの得点で何とか食らいくと、9栗原の3Pシュートで残り6分で8点差、さらに残り3分を切ってから7篠山バスケットカウントでレイアップシュートを沈め68-72の4点差に。満員の大歓声により渋谷がフリースロー2本を落として迎えた残り8秒、川崎22ファジーカスがシュートが決めて76-76の同点に追いつき、そのまま延長戦に突入。
土壇場で追いついた勢いそのままに川崎が怒涛の攻撃を展開。22ファジーカスを中心に得点を重ねてリードを広げていき、93-86でタイムアップ。満員の観客による大声援が終盤の逆転劇を後押しし、リーグ戦最多勝利を決定するとともに、チャンピオンシップの第1シードを獲得した。

ゲームレポート

1Q
川崎 25-21 SR渋谷

立ち上がり、#14辻の3Pシュートからスタートすると、#22ファジーカスのブレイク、#22ファジーカスのパスから#12スパングラーのゴール下、素早くパスを共有して#33長谷川の3Pシュートと得点するのに対し、SR渋谷は#6サクレを中心にインサイドや川崎のミスからブレイクで得点を重ねて、残り5:13、13-9とお互いに譲らない展開が続く。その後も、川崎は#14辻・#22ファジーカス・#7篠山の3Pシュートとパスを共有しながら3Pシュートで攻めるが、SR渋谷は変わらず#6サクレを起点に得点され、残り1:49、23-19。終盤、#0藤井、#43永吉を投入し、SR渋谷のオフェンスをチームディフェンスで守り、25-21の4点リードで第2クォーターへ。

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2Q
川崎 41-43 SR渋谷

前半、川崎はオフェンスが外回り中心の攻めとなり、なかなか得点が取れず苦しい時間帯が続き、対するSR渋谷は、#7伊藤の1on1やミドルシュートが好調で、点差を詰められる。川崎は#25ジュフのミドルシュートや#12スパングラーのリバウンドショット、#0藤井のミドルシュートで繋ぎ、残り4:43、33-31でオフィシャルタイムアウトに入る。#14辻、#22ファジーカスをコートに戻し、#22ファジーカスのフリースロー、#0藤井のパスから#22ファジーカスのゴール下で、残り4:00、37-31でSR渋谷のタイムアウト。その後、SR渋谷#33ブラウンのブレイク、#10チェンバースの3Pシュートで残り2:02、39-36で今度は川崎のタイムアウト。終盤、ミスからSR渋谷にブレイクを決められ、41-43の2点ビハインドで、前半を折り返す。

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3Q
川崎 51-63 SR渋谷

開始早々、SR渋谷#24広瀬にゴール下、#6サクレにブレイクダンクを喰らい、残り7:53、41-49で川崎はタイムアウト。その後も、SR渋谷の勢いは止まらず、川崎のミスから立て続けに走られ、残り5:45、41-56で再度、川崎のタイムアウト。直後、川崎は#14辻のパスから#43永吉のゴール下、#33長谷川のパスから#14辻の3Pシュートと得点するが、ミスが続き、点差を詰めることが出来ない。川崎はディフェンスをゾーンにしてリズムを変えようとするが、リバウンドが取れず、苦しい展開が続く。終盤、#0藤井が3Pシュート、相手の不意を突くプレーでボールを引き寄せ、#11野本のミドルシュートで得点し、51-63の12点ビハインドで最終クォーターへ。

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4Q
川崎 76-76 SR渋谷

22ファジーカスのパスから#12スパングラーのゴール下、そして、#0藤井が全身全霊でディフェンスを粘り、流れを引き込もうとするが、最後の爪でチームのミスが出てしまい、なかなか点差を詰めることが出来ない。#7篠山、#14辻をコートに戻し、パスを展開して#9栗原の3Pシュートが決まり、残り4:55、61-70でオフィシャルタイムアウトに突入。#12スパングラーが2本のフリースローを沈め、お互いにディフェンスをやり合い、残り3:28、63-70でSR渋谷のタイムアウト。#12スパングラーのゴール下、#7篠山のドライブバスケットカウントで、残り2:45、68-70。しかし、SR渋谷#6サクレに連続得点され、残り1:40、68-74で川崎のタイムアウト。直後、#22ファジーカスのゴール下バスケットカウント、#0藤井のブレイクで残り0:59、72-74でSR渋谷のタイムアウト。#0藤井のドライブから#22ファジーカスがフローターを沈め、残り0:08、76-76でSR渋谷のタイムアウト。最後のディフェンスを守り切り、76-76のタイスコアでオーバータイムに突入。

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EX1
川崎 93-86 SR渋谷

川崎は#12スパングラーのゴール下、#22ファジーカスのフリースロー、SR渋谷#6サクレにフックシュートを決められるも、#7篠山が3Pシュートを決め返す。川崎はディフェンスをハードにし、チームでゴールを守ると、エース#22ファジーカスがミドルシュート、パスを回して3Pシュートを沈め、残り1:41、88-79。その後も、川崎は時間を使いながら、オフェンスを行い、#22ファジーカスがリバウンドショットを決め、残り0:50、90-81でSR渋谷のタイムアウト。SR渋谷#7伊藤に3Pシュートを決められるも、#7篠山がオフェンスリバウンドで繋ぎ、#14辻がフリースローを沈め、残り0:08、92-86で川崎のタイムアウト。#22ファジーカスがフリースローを沈め、93-86の7点差で勝利。

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試合後コメント

ヘッドコーチ

北 卓也

本当に素晴らしい試合で、久々に熱くなるような激戦だった

「まず、本当に素晴らしい試合で、久々に熱くなるような激戦だったと思います。
試合を振り返って、第3Qにターンオーバーから得点を決められて最高17点差ついたところで、ゾーンをして少し効いたのもあったのですが、そこから粘ったディフェンスが良かったと思います。
試合前に言っていたのはセカンドチャンスですね、オフェンスリバウンドを取らせない、今日は結局延長までで15本、ターンオーバーからのイージーポイントを少なくしようと話していましたが、ターンオーバーが結局16なので第3Qにプレッシャーがかかったところで立て続けにターンオーバーが出てそこで差が開いてしまったと思います。(SR渋谷とは)チャンピオンシップでも対戦する可能性が高いので課題をしっかり見つめて準備したいと思いますし、明日もありますのでしっかりと準備したいと思います」

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PG

藤井 祐眞

こういう試合がチャンピオンシップに活きてくる

「途中、相手に離される展開だったんですが、よく粘ってチームでディフェンスをしっかりして、走る事も出来ましたし最終的に追いつく事も出来て延長で勝つことが出来ました。
こういう試合がチャンピオンシップに活きてくると思うので、今日の勝ちは大きかったと思います。」

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SG

辻 直人

藤井が頑張ってくれて流れを持ってきてくれた

「今日はあのまま負けてしまったらチャンピオンシップも嫌な流れのままなってしまっていたと思いますが、藤井が頑張ってくれて流れを持ってきてくれたので、4Q全員が集中し直してハッスルしてプレー出来たのかなと思います。チーム力の部分でうちは自信があるのでそれが発揮された試合でしたし、最後まで集中力を切らさずに延長戦までプレー出来たので良かったと思います。」

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PG

篠山 竜青

チームとしても自信や勢いが出る、非常に大きい勝利だった

「(勝因は)我慢ですね。最終的にはディフェンスの部分で、粘って粘ってやれたところが勝てた要因だと思います。
久しぶりにこういうリードされてから逆転という展開でしたし、延長戦も久々でしたし、チームとしても自信や勢いが大いに出る、非常に大きい勝利だったと思います。
川崎のファンの皆さんの後押しが非常に大きかったので、改めて第1シードで(クォーターファイナル、セミファイナルを)ホームコートでできることの大きさも感じました。」

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