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1979年12月14日 青山学院大学
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【熱く緻密な戦略家】
就任3年目。佐藤賢次は、選手時代から数えてこのチームで20年目のシーズンを迎える川崎一筋の男だ。彼を一言で言うと、バスケ馬鹿。四六時中バスケのことを考え、選手やコーチと延々バスケの話をしている姿が常に見られる。そして何よりバスケの話をする時の彼は子供の様に楽しそうなのだ。また熱く緻密な戦略家としても知られ、ファン感謝祭で戦術解説をした際も初心者にもわかりやすく事細かに行っていたが、その熱さと緻密さが逆に災いし時間が全く足りなくなってしまったほどだ。「Bリーグ優勝を成し遂げその先にある未来を皆様と一緒に見たい」、開幕前に彼はそう語った。佐藤が描く緻密な未来予想図を見る日は、もう間もなくだ。
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1991年12月23日 178cm / 75kg 拓殖大学
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【藤井祐眞は二人いる?】
藤井祐眞は疲れを知らない。後半でも一人全速力でボールを追い前線でプレッシャーを掛け続ける彼の姿を見ていると、「あれ?まだ前半だったっけ?」と錯覚してしまうことがある。そんな彼の無尽蔵なスタミナは、“藤井祐眞は本当は双子で、前半に兄が、後半に弟が出ているんじゃないか?”と疑いたくなるほど底抜けだ。高校の全国大会で、1試合で一人79得点も挙げるというとんでもない記録を達成したのも、この無尽蔵なスタミナと無関係ではないだろう。持っているモノがもともと違うのか。それとも日々のトレーニングの賜物か。はたまた彼は本当に二人いるのか…。藤井の背番号はゼロだが、彼のHPがゼロになることは、決してない。
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篠山 竜青
Ryusei Shinoyama #7 PG
1988年7月20日 178cm / 75kg 日本大学
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【おぉーーーー!!!】
「おぉーーーー!!」「フォーーーー!!」「ウォッ!ウォッ!ウォッ!」、と両手を広げて雄叫びをあげ、全身全霊でチームメイトを鼓舞する。心から試合を楽しむ篠山の姿はファンの応援の導火線に火をつけ、その瞬間アリーナは一気に過熱する。ファンが盛り上がれば彼の心は更に燃え上がり、コートでは最高のパフォーマンスを発揮する。「ファンがいなくなったら僕もいなくなる」、かつてファンの存在についてそう話したように、彼の心はどんな時もファンと共にあるのだ。「皆さんと一緒に優勝します!」、昨シーズン、ファンの前で言った約束を果たす時が来た。彼は知っているのだ、ファンを一番盛り上げるのは優勝を掴み取ることだということを。
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増田 啓介
Keisuke Masuda #11 SF
1998年1月22日 194cm / 90kg 筑波大学
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【その笑顔に騙されるな】
おとなしい顔つき、細身の体、まっすーというかわいい愛称。彼を初めて見た人は気弱で頼りなさそうだと思うかもしれない。でも騙されるな!コート上のまっすーは相手が屈強な外国籍選手だろうと大ベテランだろうと臆することなくインサイドをグイグイ攻め、容赦なく体をぶつける。それにより相手は大きなフラストレーションをためるが、自分は常に冷静という鋼のメンタルを持った怪物なのだ。ギャップ萌えだよ全く。「あいつが緊張してるとこを見たことがない」とチーム関係者がよく口にするように、彼はとにかく動じない。背番号11、ゼロステップの使い手はいつも落ち着いている。でも騙されるな!彼はまだ2年目の若手、初めて買ったCDはあいみょんだ。
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1997年3月6日 192cm / 88kg 青山学院大学
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【血の滲むようなディフェンス】
前田悟と言えばオフェンス。シューティングガードである彼にはそういうイメージがあった。ところが今の前田はアグレッシブなディフェンスで目立っている。守りを重視する川崎のプレースタイルに順応し、更なる高みを目指そうとしている。その進化の過程には藤井祐眞や篠山竜青の影響もあったようで、プレシーズンゲームの前日に、藤井がフロアにこれでもかとダイブするハイライト映像を見て自分もやってやろうと思ったという。そして実際にルーズボールに飛び込み床に鼻をぶつけ血を流したプレーは今や語り草、その姿勢は佐藤HCやチームメイト、ファンの心を掴んだ。前田悟と言えば血の滲むようなディフェンス。これが新たな代名詞となる日は近い。
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1990年5月11日 197cm / 115kg 大東文化大学
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【愛すべきビッグマン】
日本人離れしたいかつい体つきとは裏腹に、ひたむきなプレーぶりでファンから“カマちゃん”と親しみを込めて呼ばれている鎌田裕也。彼はチームメイトからも年上年下関係なく愛され、慕われている。そんな愛すべきビッグマンが今もなお進化し続けている。大きな身体からミドルシュートや3Pシュートを積極的に放ち、得点を重ね始めているのだ。もちろんそれは一朝一夕で出来ることではない。彼は何年も前から外からのシュート練習を地道に行い、昨季は試合でも目の前が空けばシュートを放つ意識を高め、実戦的なシュート力を磨いてきた。その努力が今、花開こうとしているのだ。陰でも日向でも常にひたむき。だから鎌田は愛されるのだ。
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綱井 勇介
Yusuke Tsunai #20 PG/SG
1996年4月4日 185cm / 82kg 明治大学
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【綱井がつないでいる】
「綱井が自信をつけてきた」。最近チーム関係者が揃えて口にする綱井勇介への評価だ。入団一年目の今季、同じポジションには篠山竜青、藤井祐眞の二人がいるためプレータイムはどうしても限られるが、短い時間の中で持ち味であるパスを武器に徐々に存在感を示し始めており、“綱井がボールをつないでいる”などと思わずダジャレが飛び出してしまうほど綱井がコートにいる時の川崎はボールがよくつながっているし、綱井が冷静沈着に味方をパスでつないでいる。二人とは異なる落ち着いたプレースタイルがチームにとって良いアクセントとなっているのだ。シーズンが深まるにつれ綱井の背中はきっともっと大きくなる。自信をつけた背番号20に期待だ。
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ニック・ファジーカス
Nick Fazekas #22 C
1985年6月17日 207cm / 114kg ネバダ大学
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【異次元の男】
「今日って、練習だよね?」。試合同様ミス一つ許さない、自分を極限まで追い込むニックの異次元の練習風景には誰もが圧倒され、思わずそう口にするかもしれない。今が天皇杯決勝かのような真剣さでコートを走り、今がBリーグファイナルかのようなひたむきさでシュート練習を繰り返す。だから超人ニックは大事な場面でも難しいシュートを当たり前のように決めることが出来る。しかしなぜ練習からそこまで追い込めるのだろうか?それは彼のこの言葉が答えだ、「考えているのはチームの勝利のことだけ」。勝ちたいから今日も練習を積み重ねる。彼の練習ぶりは、チームスローガン『MOVE 未来は、その一歩の連続だ。』を正しく体現している。
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マット・ジャニング
Matt Janning #23 SG
1988年6月22日 196cm / 99kg
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【歴史を変えるシューター】
川崎には何人もの素晴らしい外国籍選手が所属してきた。その殆どが、高い身長を生かして得点を決め、体を張り、リバウンドを取ってチームに勝利をもたらすパワーフォワードやセンターの選手たちだ。ところが、マット・ジャニングは違う。ポジションは川崎史上初の外国籍シューティングガード。外からも、ピック&ロールからのドライブで中からも打てるヨーロッパ屈指と言われる得点能力を持ちながら、豊富な経験と広い視野で状況を瞬時に判断しアシストも出来るという敵からすると最高に守りにくい選手なのだ。そして彼はシーズン終了後にもう一つ、歴史を塗り替えるだろう。もちろん、川崎に史上初のリーグ優勝をもたらすという形で。
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熊谷 尚也
Naoya Kumagae #27 SF
1990年11月16日 195cm / 95kg 日本体育大学
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【ダンク!】
ダンクシュート――。バスケをやったことがある人間なら、いややったことがなくても憧れるプレー。漫画の“スラムダンク”だって、ダンクシュートの種類の名前だ。そんなダンクを決められるチーム唯一の日本人選手が背番号27、熊谷尚也だ。195センチの身長と抜群の身体能力でダンクを沈める彼が初めてダンクに成功したのは高校2年の冬。遊び半分で試していたら出来たというからその能力の高さには驚かされる、Bリーグでダンクが出来る日本人は殆どいないというのに。アリーナが盛り上がるのでダンクは常に狙っているという熊谷だが、最後にこれだけは覚えておいて欲しい。彼の名は“くまがい”でも“くまがや”でもない、“くまがえ”だ。
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長谷川 技
Takumi Hasegawa #33 SF
1989年7月21日 190cm / 92kg 拓殖大学
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【たくみの“技”】
“昆布だし”。篠山竜青は長谷川技を喩えてそう言った。目立つ存在ではないが、長谷川のいないチームはだしが入っていない料理と同じだというのだ。事実、長谷川自身のスタッツには表れにくいが、長谷川がコートにいる時のチームの成績は格段にいい。それは、たとえボールに触れなくてもポジショニングや手や足の出し方、体の向け方など、長谷川がプロを唸らす“技”の一つ一つで味方の得点をアシストし、敵の得点を防いでいるからだ。昨季後半、「なんで今日こんなに点取られてるんだ?ハセがいないからだ」といなくなって改めてその存在の大きさに気が付いたと篠山は語った。彼は今季も目立ちはしない。でも影のヒーローは、長谷川技だ。
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パブロ・アギラール
Pablo Aguilar #34 PF
1989年2月9日 203cm / 99kg アリカンテ大学
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【コート上の賢者】
時に“ソロモン=賢者”の愛称で呼ばれる元スペイン代表パブロ・アギラールは今季、日本のバスケに完全にフィットし毎試合MVP級の活躍を見せている。いつの間にかゴール下に現れ敵を制し、オフェンスリバウンドをもぎ取る、味方のシュートがこぼれたらちょんと触ってゴールに入れるいわゆるプットバックで得点を稼ぐ、ゴール下を警戒するとそれをあざ笑うかのように外から3Pシュートを放ち高確率で決める――まさに、“ソロモン”の名にふさわしい頭脳的なプレーでチームを勝利に導いているのだ。外見だけでなく活躍ぶりまでニックに似てきたパブロ。いよいよ見分けがつかなくなりそうな今、彼がトレードマークのヒゲを剃らないことを願うばかりだ。
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ジョーダン・ヒース
Jordan Heath #35 PF/C
1991年8月20日 208cm / 109kg カニシャス大学
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【走り続ける208cm】
ジェイは走る、とにかく走る。味方がボールを持てば常に先頭を走って敵陣に入り、相手がボールを持てばまた先頭を走って自陣に戻りディフェンスをする。身長208cmの大きな体で縦28m、横15mのバスケットコートを縦横無尽に延々と走り続けられる走力とタフさとエナジーがヒースの最大の特徴だ。かつてブロック王に輝いたのも、誰よりも早くゴール下に戻って敵の攻撃に備えられるからだろう。「休むのは引退してからでいい」と語る彼は、今シーズンもチームの先頭を走り続ける。だから初心者の人も安心して欲しい。試合中に誰が誰だかわからなくなっても先頭を走る大きな選手を見つけたらその選手は、ジョーダン・ヒースで間違いない。
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1979年12月14日 青山学院大学
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【熱く緻密な戦略家】
就任3年目。佐藤賢次は、選手時代から数えてこのチームで20年目のシーズンを迎える川崎一筋の男だ。彼を一言で言うと、バスケ馬鹿。四六時中バスケのことを考え、選手やコーチと延々バスケの話をしている姿が常に見られる。そして何よりバスケの話をする時の彼は子供の様に楽しそうなのだ。また熱く緻密な戦略家としても知られ、ファン感謝祭で戦術解説をした際も初心者にもわかりやすく事細かに行っていたが、その熱さと緻密さが逆に災いし時間が全く足りなくなってしまったほどだ。「Bリーグ優勝を成し遂げその先にある未来を皆様と一緒に見たい」、開幕前に彼はそう語った。佐藤が描く緻密な未来予想図を見る日は、もう間もなくだ。
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1991年12月23日 178cm / 75kg 拓殖大学
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【藤井祐眞は二人いる?】
藤井祐眞は疲れを知らない。後半でも一人全速力でボールを追い前線でプレッシャーを掛け続ける彼の姿を見ていると、「あれ?まだ前半だったっけ?」と錯覚してしまうことがある。そんな彼の無尽蔵なスタミナは、“藤井祐眞は本当は双子で、前半に兄が、後半に弟が出ているんじゃないか?”と疑いたくなるほど底抜けだ。高校の全国大会で、1試合で一人79得点も挙げるというとんでもない記録を達成したのも、この無尽蔵なスタミナと無関係ではないだろう。持っているモノがもともと違うのか。それとも日々のトレーニングの賜物か。はたまた彼は本当に二人いるのか…。藤井の背番号はゼロだが、彼のHPがゼロになることは、決してない。
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篠山 竜青
Ryusei Shinoyama #7 PG
1988年7月20日 178cm / 75kg 日本大学
▶︎選手の詳細プロフィールはこちら
【おぉーーーー!!!】
「おぉーーーー!!」「フォーーーー!!」「ウォッ!ウォッ!ウォッ!」、と両手を広げて雄叫びをあげ、全身全霊でチームメイトを鼓舞する。心から試合を楽しむ篠山の姿はファンの応援の導火線に火をつけ、その瞬間アリーナは一気に過熱する。ファンが盛り上がれば彼の心は更に燃え上がり、コートでは最高のパフォーマンスを発揮する。「ファンがいなくなったら僕もいなくなる」、かつてファンの存在についてそう話したように、彼の心はどんな時もファンと共にあるのだ。「皆さんと一緒に優勝します!」、昨シーズン、ファンの前で言った約束を果たす時が来た。彼は知っているのだ、ファンを一番盛り上げるのは優勝を掴み取ることだということを。
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増田 啓介
Keisuke Masuda #11 SF
1998年1月22日 194cm / 90kg 筑波大学
▶︎選手の詳細プロフィールはこちら
【その笑顔に騙されるな】
おとなしい顔つき、細身の体、まっすーというかわいい愛称。彼を初めて見た人は気弱で頼りなさそうだと思うかもしれない。でも騙されるな!コート上のまっすーは相手が屈強な外国籍選手だろうと大ベテランだろうと臆することなくインサイドをグイグイ攻め、容赦なく体をぶつける。それにより相手は大きなフラストレーションをためるが、自分は常に冷静という鋼のメンタルを持った怪物なのだ。ギャップ萌えだよ全く。「あいつが緊張してるとこを見たことがない」とチーム関係者がよく口にするように、彼はとにかく動じない。背番号11、ゼロステップの使い手はいつも落ち着いている。でも騙されるな!彼はまだ2年目の若手、初めて買ったCDはあいみょんだ。
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1997年3月6日 192cm / 88kg 青山学院大学
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【血の滲むようなディフェンス】
前田悟と言えばオフェンス。シューティングガードである彼にはそういうイメージがあった。ところが今の前田はアグレッシブなディフェンスで目立っている。守りを重視する川崎のプレースタイルに順応し、更なる高みを目指そうとしている。その進化の過程には藤井祐眞や篠山竜青の影響もあったようで、プレシーズンゲームの前日に、藤井がフロアにこれでもかとダイブするハイライト映像を見て自分もやってやろうと思ったという。そして実際にルーズボールに飛び込み床に鼻をぶつけ血を流したプレーは今や語り草、その姿勢は佐藤HCやチームメイト、ファンの心を掴んだ。前田悟と言えば血の滲むようなディフェンス。これが新たな代名詞となる日は近い。
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1990年5月11日 197cm / 115kg 大東文化大学
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【愛すべきビッグマン】
日本人離れしたいかつい体つきとは裏腹に、ひたむきなプレーぶりでファンから“カマちゃん”と親しみを込めて呼ばれている鎌田裕也。彼はチームメイトからも年上年下関係なく愛され、慕われている。そんな愛すべきビッグマンが今もなお進化し続けている。大きな身体からミドルシュートや3Pシュートを積極的に放ち、得点を重ね始めているのだ。もちろんそれは一朝一夕で出来ることではない。彼は何年も前から外からのシュート練習を地道に行い、昨季は試合でも目の前が空けばシュートを放つ意識を高め、実戦的なシュート力を磨いてきた。その努力が今、花開こうとしているのだ。陰でも日向でも常にひたむき。だから鎌田は愛されるのだ。
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綱井 勇介
Yusuke Tsunai #20 PG/SG
1996年4月4日 185cm / 82kg 明治大学
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【綱井がつないでいる】
「綱井が自信をつけてきた」。最近チーム関係者が揃えて口にする綱井勇介への評価だ。入団一年目の今季、同じポジションには篠山竜青、藤井祐眞の二人がいるためプレータイムはどうしても限られるが、短い時間の中で持ち味であるパスを武器に徐々に存在感を示し始めており、“綱井がボールをつないでいる”などと思わずダジャレが飛び出してしまうほど綱井がコートにいる時の川崎はボールがよくつながっているし、綱井が冷静沈着に味方をパスでつないでいる。二人とは異なる落ち着いたプレースタイルがチームにとって良いアクセントとなっているのだ。シーズンが深まるにつれ綱井の背中はきっともっと大きくなる。自信をつけた背番号20に期待だ。
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ニック・ファジーカス
Nick Fazekas #22 C
1985年6月17日 207cm / 114kg ネバダ大学
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【異次元の男】
「今日って、練習だよね?」。試合同様ミス一つ許さない、自分を極限まで追い込むニックの異次元の練習風景には誰もが圧倒され、思わずそう口にするかもしれない。今が天皇杯決勝かのような真剣さでコートを走り、今がBリーグファイナルかのようなひたむきさでシュート練習を繰り返す。だから超人ニックは大事な場面でも難しいシュートを当たり前のように決めることが出来る。しかしなぜ練習からそこまで追い込めるのだろうか?それは彼のこの言葉が答えだ、「考えているのはチームの勝利のことだけ」。勝ちたいから今日も練習を積み重ねる。彼の練習ぶりは、チームスローガン『MOVE 未来は、その一歩の連続だ。』を正しく体現している。
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マット・ジャニング
Matt Janning #23 SG
1988年6月22日 196cm / 99kg
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【歴史を変えるシューター】
川崎には何人もの素晴らしい外国籍選手が所属してきた。その殆どが、高い身長を生かして得点を決め、体を張り、リバウンドを取ってチームに勝利をもたらすパワーフォワードやセンターの選手たちだ。ところが、マット・ジャニングは違う。ポジションは川崎史上初の外国籍シューティングガード。外からも、ピック&ロールからのドライブで中からも打てるヨーロッパ屈指と言われる得点能力を持ちながら、豊富な経験と広い視野で状況を瞬時に判断しアシストも出来るという敵からすると最高に守りにくい選手なのだ。そして彼はシーズン終了後にもう一つ、歴史を塗り替えるだろう。もちろん、川崎に史上初のリーグ優勝をもたらすという形で。
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熊谷 尚也
Naoya Kumagae #27 SF
1990年11月16日 195cm / 95kg 日本体育大学
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【ダンク!】
ダンクシュート――。バスケをやったことがある人間なら、いややったことがなくても憧れるプレー。漫画の“スラムダンク”だって、ダンクシュートの種類の名前だ。そんなダンクを決められるチーム唯一の日本人選手が背番号27、熊谷尚也だ。195センチの身長と抜群の身体能力でダンクを沈める彼が初めてダンクに成功したのは高校2年の冬。遊び半分で試していたら出来たというからその能力の高さには驚かされる、Bリーグでダンクが出来る日本人は殆どいないというのに。アリーナが盛り上がるのでダンクは常に狙っているという熊谷だが、最後にこれだけは覚えておいて欲しい。彼の名は“くまがい”でも“くまがや”でもない、“くまがえ”だ。
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長谷川 技
Takumi Hasegawa #33 SF
1989年7月21日 190cm / 92kg 拓殖大学
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【たくみの“技”】
“昆布だし”。篠山竜青は長谷川技を喩えてそう言った。目立つ存在ではないが、長谷川のいないチームはだしが入っていない料理と同じだというのだ。事実、長谷川自身のスタッツには表れにくいが、長谷川がコートにいる時のチームの成績は格段にいい。それは、たとえボールに触れなくてもポジショニングや手や足の出し方、体の向け方など、長谷川がプロを唸らす“技”の一つ一つで味方の得点をアシストし、敵の得点を防いでいるからだ。昨季後半、「なんで今日こんなに点取られてるんだ?ハセがいないからだ」といなくなって改めてその存在の大きさに気が付いたと篠山は語った。彼は今季も目立ちはしない。でも影のヒーローは、長谷川技だ。
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パブロ・アギラール
Pablo Aguilar #34 PF
1989年2月9日 203cm / 99kg アリカンテ大学
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【コート上の賢者】
時に“ソロモン=賢者”の愛称で呼ばれる元スペイン代表パブロ・アギラールは今季、日本のバスケに完全にフィットし毎試合MVP級の活躍を見せている。いつの間にかゴール下に現れ敵を制し、オフェンスリバウンドをもぎ取る、味方のシュートがこぼれたらちょんと触ってゴールに入れるいわゆるプットバックで得点を稼ぐ、ゴール下を警戒するとそれをあざ笑うかのように外から3Pシュートを放ち高確率で決める――まさに、“ソロモン”の名にふさわしい頭脳的なプレーでチームを勝利に導いているのだ。外見だけでなく活躍ぶりまでニックに似てきたパブロ。いよいよ見分けがつかなくなりそうな今、彼がトレードマークのヒゲを剃らないことを願うばかりだ。
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ジョーダン・ヒース
Jordan Heath #35 PF/C
1991年8月20日 208cm / 109kg カニシャス大学
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【走り続ける208cm】
ジェイは走る、とにかく走る。味方がボールを持てば常に先頭を走って敵陣に入り、相手がボールを持てばまた先頭を走って自陣に戻りディフェンスをする。身長208cmの大きな体で縦28m、横15mのバスケットコートを縦横無尽に延々と走り続けられる走力とタフさとエナジーがヒースの最大の特徴だ。かつてブロック王に輝いたのも、誰よりも早くゴール下に戻って敵の攻撃に備えられるからだろう。「休むのは引退してからでいい」と語る彼は、今シーズンもチームの先頭を走り続ける。だから初心者の人も安心して欲しい。試合中に誰が誰だかわからなくなっても先頭を走る大きな選手を見つけたらその選手は、ジョーダン・ヒースで間違いない。
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1979年12月14日 青山学院大学
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【熱く緻密な戦略家】
就任3年目。佐藤賢次は、選手時代から数えてこのチームで20年目のシーズンを迎える川崎一筋の男だ。彼を一言で言うと、バスケ馬鹿。四六時中バスケのことを考え、選手やコーチと延々バスケの話をしている姿が常に見られる。そして何よりバスケの話をする時の彼は子供の様に楽しそうなのだ。また熱く緻密な戦略家としても知られ、ファン感謝祭で戦術解説をした際も初心者にもわかりやすく事細かに行っていたが、その熱さと緻密さが逆に災いし時間が全く足りなくなってしまったほどだ。「Bリーグ優勝を成し遂げその先にある未来を皆様と一緒に見たい」、開幕前に彼はそう語った。佐藤が描く緻密な未来予想図を見る日は、もう間もなくだ。