1/26 B.LEAGUE 2018-19 第21節 GAME2 川崎 57-68 栃木
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ゲームレポート
痛恨の逆転を喫したGAME1から一夜明けてのGAME2。
出だしは両チーム守りあいの展開となり、重い立ち上がりとなる。川崎はターンオーバーやオフェンスリバウンドで栃木に何度もポゼッションを奪われる悪い展開ながら、栃木のオープンシュートが外れて難を逃れる。21マクリンのリバウンドシュートで残り1:58に5-4とリードした川崎だったが、ここで栃木はタイムアウトを取ると調子を取り戻し、18鵤・6比江島がアウトサイドのシュートを沈め、5-11で第1Q終了。
第2Qに入るとスコアが動き出す。川崎は3林のジャンプショットや21マクリンのインサイドで得点を重ねるが、栃木も連続でアウトサイドシュートを沈め対抗。オフィシャルタイムアウトをはさみ、川崎は22ファジーカスが5連続でシュートを沈め10得点をあげる活躍をみせ、24-27と点差を3点に縮めて試合を折り返す。
後半に入ってもアウトサイドのシュートが決まらない川崎。逆に栃木22ロシター・9遠藤に3Pシュートを決められ、残り7:45、24-35と点差が2桁に開いたところで川崎はタイムアウトを請求。タイムアウト後、川崎は21マクリンにボールを集めてのインサイドのポストプレーで得点を重ねる。栃木はタイムアウトを取るが、さらに川崎は14辻直人のジャンプシュート、21マクリンがドライブからのレイアップを決め、残り1:33、41-40とついに逆転に成功。その後、リードチェンジを繰り返し、43-42で最終クォーターへ。
第4Q、川崎22ファジーカスがようやくこの試合チーム1本目となる3Pシュートを沈めると、3林も続いて3Pシュートを決め、49-44と川崎が一時リードを広げる。しかし、栃木も10竹内・9遠藤の3Pシュートで譲らない。お互いの意地がぶつかる熱戦が続く中、残り4:17、栃木13渡邉の3Pシュートが決まり、スコアは55-55の同点に。ここから栃木9遠藤にレイアップ・3Pシュートを沈められ、残り3:03、55-60で川崎がタイムアウト。巻き返したい川崎だったが、前から激しく当たる栃木ディフェンスにターンオーバーを犯し、ポゼションを失ってしまう。終盤、14辻が3Pシュートで追撃を狙うも決まらず、最後はファウルゲームで点差を離され57-68でタイムアップ。
3Pシュート2/20(10%)が表すようにアウトサイドのシュートが決まらなかった川崎。マクリンがインサイドで奮闘し31得点をあげるも、栃木に17本のオフェンスリバウンドを献上し、ターンオーバーでも4本の差をつけられるなど、ポゼッションの回数で大きく上回られた。これで栃木との対戦は4戦全敗となった。
チームスタッツ
得点、得点差の推移
チームスタッツ
試合後コメント
北卓也ヘッドコーチ
「栃木さんは勝負所がわかっている」
悔しいですけれども、完敗だと思います。 昨日今日もそうですが、とどろきで11月に2試合、(合計)4試合やりましたけど全て同じ展開で敗れたと思います。第4Qあたりまではいいゲームをするのですが、第4Qのどこかで離されて、というのが続いています。栃木さんは本当に勝負所がわかっていると思います。(栃木は)ここでディフェンスのスイッチを入れれば自分たちの流れに持ってこれるというのをこの4ゲームで感じています。そこで自分たちが慌ててミスをして走られて、というのが続いているので、この負けを皆がどう感じてどのように活かしていくかが大事だと思います。
1対1のディフェンスも強いですし、そこで打開をできる選手が今日はいなかったですし、ピックアンドロールでいつもはズレができるんですけどそこでも潰されて、今日は1対1で点を取れていたのはバーノンだけですから、この得点の散らばりだとちょっと勝つことは難しいと思います。
栃木さんは素晴らしいゲームをしたと思いますし、悔しいですが、またゲームは続きますので水曜日に向けて準備をしたいと思います。
3林翔太郎
「勝ち切ることができたら、もう一歩強くなることができる」
栃木さん相手に最後の最後まで分からない試合が2日間続いて、そういう試合で勝ち切ることができたら、もう一歩強くなることができると思うので、チームとして徹底してもうひと踏ん張りしたいと思います。
(プレータイムが伸びてきていることに対して)コーチの方々からは「ディフェンスから」ということをずっと言われているので、自分が出てプラスにならなくても、マイナスにならないようにということを意識してやっています。もっともっとディフェンスをハードにやっていけたらいいなと思います。
(新潟戦に向けて)チームとして1位と2位という立場なので、新潟さんとはこれから6試合あるので、全部勝つつもりで出だしからハードにやっていきたいです。
7篠山竜青
「前に進んでいると思って僕らはやっています」
勝敗を分けるような局面で栃木さんはやりたいことがはっきりしていたんじゃないかと思いますし、逆に僕らは、さあ勝負所となったときに「さてどうしますか」というのが出てしまいました。昨日もそんな感じだったんですけど、チームとして「勝負所でこれをやろう」というところの明確さが勝敗を分けたかなと思います。
(栃木とは)前回とどろきでやった時よりは戦えるようになってきたという手応えはあります。前回は点差以上にやられた感じがあったので。今回はずっとテーマにしていたディフェンスのハードさ、インテンシティだったり、いかにオフェンスリバウンドを取らせないかということにフォーカスしてやって、それでもまだまだ改善点はありますけど、みんなの意識が変わってきたと思うし、ハセなんかも退場はしてしまいましたけど、ボックスアウトの意識はすごく出ていると思います。今回は、こういう戦い方をして積み上げていって、あとは勝負所だよね、という感じにはなってきているんじゃないかと思います。
(次節対戦する新潟は)得点力が高い選手が多いので、五十嵐選手だったりガードナー選手、柏木選手、そのあたりのベテランの経験値が非常に高いクレバーな選手が揃っていると思うので、そこに対して簡単にやらせないディフェンスの意識は必要だと思います。
見ているファンの方にはもどかしい思いをさせちゃってると思うんですけど、確実に、少しずつ、前に進んでいると思って僕らはやっています。
21バーノン・マクリン
「チームのケミストリーは良くなってきている」
栃木さんはオフェンスもディフェンスも強いチームだとわかっていました。栃木さんとの一番の差は勝負所でシュートを決めて勝ち切ることができるというところだと思います。川崎は勝負所で相手を止めることと、シュートを決めること、そして勝ち切ることが一番大事だと思います。
チームのケミストリーはどんどん良くなってきていると思うし、シュートする場面も前半戦に比べわかってきていると思うので、チームメイトも自分を信頼してボールをくれるようになったと思います。