8/31 プレシーズンゲーム 川崎 64-54 A東京
ゲームレポート
第1Q、今季加入の21カルファニ、27熊谷、35ヒースがスタートで登場し、A東京ボールでゲーム開始。両チーム激しいディフェンスを繰り広げる中、残り8:34に先制したのはA東京。
川崎は7:49に0藤井がスティールからのレイアップで待望の初得点を挙げると、27熊谷のアシストから18鎌田のゴール下、21カルファニのアシストから18鎌田のミドルで逆転。オフェンスのリズムを掴んだ川崎は、27熊谷の連続得点、35ヒースのダンク、3林の3Pと加点し、16-12で第1Qを終了。
第2Q、A東京ボールで第2Qがスタートするが、3林のディフェンスでマイボールのスローインに。21カルファニのセカンドチャンスポイント、33長谷川のルーズボールからの速攻で35ヒースの2P、0藤井の3Pと、このQもオフェンスが機能。6:16にはA東京のベンチテクニカルファウルで得たフリースローを0藤井がきっちり決め、24-14と10点のリードに。 11須田の得点などで追い上げるA東京に対し、川崎は27熊谷、35ヒース、0藤井の3Pとシュートチャンスをものにし、31-21と再び10点差にするが、A東京はディフェンスの強度を高めプレッシャーをかける。一時は31-30と1点差まで縮められるが、タイトなディフェンスの隙をついた27熊谷のパスから18鎌田のゴール下、24大塚の川崎初得点と再度突き放し、35-30で第2Qを終了。
第3Q、このクォーターも立ち上がりから両チーム激しいディフェンスを繰り広げる。8:15に0藤井のミドルでこのクォーター最初の得点を挙げると、7:32には21カルファニが来日初得点。7:04には27熊谷、21カルファニとつないだパスから35ヒースのダンクが決まり、A東京がタイムアウトを請求。 再開後、川崎は0藤井がドライブからレイアップ、ディフェンスを受けながらのジャンプショットを決め、その後も35ヒースの3P、0藤井のファストブレイクと加点。A東京は12マチュワンや1小島が得点するが、残り1:27に27熊谷がディフェンス2人をかわしてシュートを決めると、52-39の13点差に。追うA東京は1小島の3P、11須田のバスケットカウントで52-45とし、7点差で最終クォーターへ。
第4Q、両チームなかなか得点が入らない中、18鎌田のブロックショットなど守備を固め、A東京にリズムを渡さずに凌ぐ。7:34、3林のアシストからフリーの24大塚が3Pシュートを決め、56-48に。その後は再び守り合いの展開が続く。オフィシャルタイムアウト明けの残り4:30、21カルファニのスティールからつないだボールを0藤井がフリースローを2本決め、58-49に。その後も0藤井、35ヒースが得点を挙げ、64-54で試合終了。2,669人の観客を前に、ディフェンスからリズムを作りチャンスをしっかり決める川崎らしいバスケットで佐藤HCの初陣を飾った。
※試合記録はクラブの記録によるもので、公式記録と誤差が生じる場合があります。
試合後コメント
佐藤賢次ヘッドコーチ
「A東京と今日は互角以上にやれた」
今日は、自分たちのバスケット、自分たちが7月にスタートして積み上げてきたものが、どれくらいチャンピオンチームを相手にできるかがテーマでした。そういう意味ではすごくいい試合ができたと思っています。ただ、細かい部分はたくさん修正もあるので、それをしっかり整理して開幕に向けてまた1つずつやっていきたいと思います。
ディフェンスに関しては、元々うちはディフェンスのチームで、常に相手にプレッシャーをかけてというのが伝統です。そこに対して、受け身じゃなくて自分たちから仕向けていく、先に準備をして自分たちから仕向けて相手よりタフにやっていくというのをテーマに7月からやっています。そういう部分でいまBリーグの中で一番優れているのがA東京だと思っていたので、(その相手に)どれくらいやれるかということでで、(今日は)ほぼ互角以上にやれたと思っています。やっていることはこのまま、あとは精度と強度を上げていくという感じです。
今日はありがとうございました。
0藤井祐眞
「一人ひとりがリーダーシップを持ってプレーできた」
積極的に攻めた結果がチーム内で一番の得点に繋がったので、よかったと思ってます。
ただ2ポイントのシュートを決めきれず外してしまう場面が多く、決定率を上げられればもっともっとリズムもよくなったと思うので、練習して頑張っていきたいなと思っています。
チームとしてもっともっとタフにハードワークしてやる必要がありますが、今の日本代表がいなかったり、怪我人がいる状況の中で、これだけの試合ができたのはよかったと思います。また、今シーズンは一人ひとりがリーダーシップを持ってやっていこうと話していたので、全員ができたというのは良かったことだと思います。
今以上にハードワークして、今以上にタフにやっていけたら、どのチームに対してもタフに戦い続ければ、川崎にいい流れが何度も来ると思います。誰が出ても、どんなメンバーでも同じ強度で同じエナジーでやれれば、チーム全体に伝わると思います。
21マティアス・カルファニ
「今日の勝ちは自分たちにとって素晴らしかった」
このチームでやるのが今、すごく楽しくて、いいバスケットができていると思います。シンプルなことをしっかりやっていく、例えばパスしたらカットをするとか、チームがひとつになって動いていると思いますし、その中で今日目立ったのがディフェンスの強度でした。しっかりディフェンスができたことが今日の勝利につながったと思います。
今日のA東京さんは代表がいないということですが、うちも代表がいないので互角に近い状況だと思っています。お客さんが見ている中でやるのは今シーズン初でしたが、お客さんのためにもしっかりと結果を出すことが重要でした。今日勝ったことによって今シーズン、ファンがついてきてくれると思いますので、今日の勝ちは自分たちにとって素晴らしかったと思います。ここから先しっかりとチームが前進して形になってくれば、優勝を狙えるチームになると思います。
24大塚裕土
「今日のような試合ができたのは自信になりました」
オフェンスはミスがいくつかあっても、エナジーを持ってディフェンスをするというところがヘッドコーチのやりたいゲームテーマだったので、ベンチスタートでしたが、ディフェンスをして盛り上がりを作れたというのも実感してますし、そういう瞬間を生み出せたというのは自分でも収穫だったので 、もっともっと細かいところを直していきたいです。
代表選手がいませんが、A東京の選手を相手に今日のような試合ができたというのは自信になりました。
27熊谷尚也
「アルバルクに勝てたというのは、すごく自信になったと思う」
今シーズン始まる時からずっとヘッドコーチがディフェンスの強度を高くしていこうという話だったので、そこをまずはしっかりと意識してハードにディフェンスするということを頭に入れてゲームに臨みました。
もっとボールをもらいに行って攻められたところもあったかなと思いますし、 前半はピックアンドロールでいくつかシュートだったりアシストもできたのは良かったですけど、それを40分間継続でできず後半あまり良いところがなかったので、ディフェンスもオフェンスでも、もうちょっとできたんじゃないかなとは思います。
僕らとしては去年のチャンピオンチーム相手に、プレシーズンでもあるし代表で選手がいないというのもあるんですけど、それでもアルバルクに勝てたというのは、まず一つ僕らにとってはすごく自信になったんじゃないかなと思います。