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ホームゲーム名物「THUNDERS Chips」開発秘話

“プロバスケクラブがオリジナルのポテチを本気で作ったら、こうなります!”

今回お届けするのは、そんなストーリーです。

2018-19シーズンから、川崎ブレイブサンダースのホームゲームで販売されている(一部アウェーでも発売)「THUNDERS Chips(サンダースチップス)」は、中身も袋もブレイブサンダース完全オリジナルのポテトチップスです。コンビニやスーパーでは味わえないフレーバーやポップなパッケージ、うれしいおまけで好評を呼び、「ホームゲームと言えばこれ!」と多くのファンに親しまれる存在に。2019-20シーズンは累計で約1万5000袋の売り上げを達成しました。さらには、サンダースチップスの発売以降、いくつかのクラブもオリジナルポテトチップス販売をスタートさせており、「Bリーグ観戦のおとも=ポテチ」という新しいカルチャーの火付け役にもなりつつあります。

たかがポテトチップス、されどポテトチップス。サンダースチップスに込められたさまざまな戦略や意図、思いについて、開発担当の今谷満生(株式会社DeNA川崎ブレイブサンダース アリーナコミュニケーション部 部長)に聞きました。

プロフィール
今谷満生(いまたに・みつお)
株式会社DeNA川崎ブレイブサンダース アリーナコミュニケーション部 部長
1978年生まれ、横浜市出身。株式会社サザビーリーグでアパレルやフードの企画開発に従事した後、2018年5月、地元のスポーツクラブに携わりたいとの思いで入社。サンダースチップス生みの親。

クラブオリジナルフードの開発に着手

2018年夏。東芝グループから事業を承継した”新生・川崎ブレイブサンダース”は、10月の開幕に向け、全体コンセプト、アリーナ演出、プロモーションなど、様々な面のリニューアルに奮闘していました。今谷担当の飲食も、市販商品メインだったラインナップを一新し、「クラブオリジナル」もしくは「地元とのコラボレーション」で統一することを決定。様々な商品を検討する中で、オリジナルポテトチップスの開発アイディアが挙がりました。

「オリジナルのクラフトビール(THE CRAFT THUNDERS BEER)を販売することはすでに決まっていたので、ビールに合うフードが欲しいというのが出発点でした。そこに、『観戦のスタイルに合うもの』『会場でファンの方が手に持っているのが絵になるもの』といった要素を加味して検討した結果、ポテトチップスを作ろうとなりました」

ホームゲーム観戦の思い出の1つになるポテトチップスを

サンダースチップスの開発において、今谷が最も重視したのはインパクトでした。「コンビニで買えるようなものは最初から考えていません。濃さでも辛さでもいいから、とにかく記憶に残るものを提供する。そして、『あのポテトチップス、すごかったよね』という感想をホームゲーム観戦の思い出の1つとして持って帰ってもらいたい。そんなイメージでした」このような基準をもとに試作のテーブルに上がったのは、ガーリック味、ブラックペッパー味、唐辛子味など4種類。味の濃さを決める「シーズニングパウダー」の量を何段階かに調整したものをフロントスタッフ総出で試食し、唐辛子の辛みにコンソメの風味をブレンドした「うまみ唐辛子味」の制作が決定しました。

サンダースチップスの記念すべき第一号となったうまみ唐辛子味は、シーズニングパウダーを市販品の倍ほど入れて、ガツンとした濃さを表現。口に入れた瞬間「うわっ!」と襲う辛味と、その後に広がるうまみを二段階で楽しめる一品です。「子どもにもオリジナルポテチを食べさせたい」という要望から生まれたチーズペッパー味(マイルドではありますが、ピリっと小さな刺激が走ります)とともに、ビールがめちゃくちゃ進みます!

THUNDERS Chips うまみ唐辛子味(左)とチーズペッパー味

ポテトチップスのオマケといえば・・・

インスタ映えもバッチリなパッケージも、今谷の肝いり。「スポーツに限った話ではないですが、売店やお土産屋さんで販売されている食べ物って、基本的にカチっとしたデザインのものが多いですよね。でも、スポーツの汗っぽさ、熱っぽさ、肉体感を表現したかったので、機械的なデザインではなく、手書きにしています」

シュプリームやラルフローレンなど、誰もが知るブランドのデザインワークに携わるNUTS ART WORKSが考案したパッケージデザインは、親しみやすさがありつつ洗練されており、とどろきアリーナの雰囲気にもよくマッチします。ちなみにクラフトビールなど、その他のクラブオリジナルフードのパッケージもNUTS ART WORKSが担当しています。

アリーナでの観戦シーンに合うよう考え抜かれたパッケージ

また、おまけとしてブレイブサンダースオリジナルのトレーディングカードがつくのもポイント。ファンクラブ会員が来場者特典としてゲットできるもの、来場ポイントをためて交換できるものとは別バージョンのカードを2種類のチップスに封入し(うまみ唐辛子味はユニフォームバージョン、チーズペッパー味は私服バージョン)、すべてのカードを集めた人にはスペシャルカードをプレゼントという仕組みになっています。このカード欲しさにサンダースチップスを買い求める方も多く、カードが2倍もらえるという特別イベントを行った際には、一度に3~4袋購入される方も珍しくなく、今谷は一度、一気に1箱(24袋)買われる方にも遭遇したそうです(すごい!)。

うまみ唐辛子味にはユニフォーム姿、チーズペッパー味には私服の選手カードがついている

やりすぎなくらい、今谷がこだわった理由

2018-19シーズンホーム開幕戦での1009名へのプレゼント、上記のカード2倍キャンペーンなど、認知度を上げるための施策をいくつか講じた結果、サンダースチップスの販売数は初年度の5900袋から1年で約3倍に!2019-20シーズン、新型コロナウイルスの影響で試合延期が決まった際にはオンライン販売を行い、2カ月間で4000袋を売り上げました。「『試合会場でしか買えない』というストーリーを覆さず、あえて試合があったはずの時期の限定販売としたことは、ご好評いただいた要因の1つになったかもしれません」と今谷は推測します。

プロバスケットボールクラブである川崎ブレイブサンダースが本気でポテトチップスを作るとき、視線の先にあったのはいつも”現地観戦の喜び”でした。「『来てよかった』という思い出を持ち帰っていただくために、細部までやりすぎなくらいこだわって完成したのがサンダースチップス。今後のフード開発においても、この点はしっかりこだわっていきたいですね」。今谷はそう力を込めました。

新シーズンも、新たな企画が出てくるかも・・・!?

たかがポテトチップス、されどポテトチップス。サンダースチップスは、ブレイブサンダースのカルチャーを作り出す頼もしい一員なのです。

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