「KAWASAKI LIGHT UP STAGE」第二弾:川崎WSCによる車いすバスケットボール体験
12月19日(土)、20日(日)に行われたB.LEAGUE 2020-21 SEASON 第14節のエキシビションとして、川崎市で活動する車いすバスケットボールクラブ『川崎WSC』による車いすバスケットボール体験会およびエキシビションゲームを開催しました。
『川崎WSC』は川崎市を拠点に活動している車いすバスケットボールクラブで、元日本代表選手も在籍しているクラブです。日本の車いすバスケットボールの強化だけでなく、パラスポーツで川崎市を盛り上げるべく、様々なイベントや体験会などを行なっています。
川崎ブレイブサンダースではSDGsプロジェクト「&ONE」の活動の一環として、一芸に秀でた川崎にゆかりのある方々に試合前のショータイムにパフォーマンス機会を提供する「KAWASAKI LIGHT UP STAGE」を実施しており、『川崎WSC』の理念に共感し、今回ホームゲームのエキシビションとして体験会を開催することとなりました。
今回は、「&ONE」の活動にご賛同いただいたサポーター企業様にSDGs活動を体験していただく機会として、各日10名程にご参加いただき実施しました。
車いすバスケットボール体験会
まずは、競技用車いすの基本的操作からレクチャーしていただきました。競技用車いすは通常の車いすとは異なり、タイヤがハの字型になっているため、初めての方にとっては真っ直ぐ漕ぐことも難しいと言われています。 参加者からは「バックする時には後ろが見えないので怖さがありました」という声も聞こえました。
障がいのレベルによっては座ったままの状態でボールを拾い上げることも大変。タイヤのホイールに沿わせるようにするとボールを拾いやすいことなど、車いすバスケットボールならではのコツを教わっていました。
車いすバスケットボールにはダブルドリブルはありません。2回漕いだら1回ボールをつけばOK!ただし、車いすを操作しながらボールもコントロールするのは思っている以上に難しいです…。パスもシュートも、上半身をうまく使って思い切り投げないとなかなか届きません。車いすバスケットボール選手の腕と上半身の筋力の凄さを皆さん実感している様子でした。また、競技用車いすにはブレーキがない為、止まる時には身体全体と腕を使って止める必要があり、「(車いすバスケットボール選手は)どうしてあんなにピタッと止まれるの!?」と驚く声も聞こえました。
レクチャーを受けたあとは試合を体験
車いすバスケットボールを体験するのは初めてという方がほとんどの中、ルールをちょっぴり無視しながらも白熱した試合が展開されました。練習の時からシュートが上手で選手たちを驚かせていた坂下茉愛さんは、「試合形式の車いすバスケットボールを体験するのは初めてでしたが、とても楽しかったです。車いすからシュートを打つのは、通常のバスケットボールと違い、雲の上に投げるようでした!」と話してくれました。車いすバスケットボールは車いすを漕ぐことも、ドリブルやシュートも全て腕と上半身を使います。体験した方は一試合だけでも腕がパンパンになりましたと口をそろえて話していました。
試合体験後、19日に行われた川崎WSCによる紅白戦エキシビションでは、6分間という短い時間でしたが、さすがの迫力溢れるプレーで会場を沸かせてくれました。
また、20日には川崎WSCの選手4名対体験会参加者10名での試合が行われました。体験会参加者チームも2ゴールを決め健闘しましたが、結果は川崎WSCの勝利! さすがのプレーを見せてくれました。
エキシビションを終えて
川崎WSCの齋藤尚徳選手は「Bリーグの試合会場で車いすバスケットボールをやらせてもらう機会はなかなかないので、とても気持ちよく、クラブのみんな楽しくやらせてもらいました!障がいの有無や年齢に関係なく一緒に楽しめるのが車いすバスケットボールなので、参加者の皆さんにも楽しんでいただけたのではないかなと思います」と感想を話してくれました。
車いすバスケットボールは、障がいに応じて1.0~4.5の持ち点があり、選手5名で合計14点以内になるようにメンバーを組みながら試合をします。障がいの重さによって、車いすの座面の高さや、車いすの操作方法も様々です。Bリーグの試合とはまた異なった魅力と迫力がありますので、機会があればぜひ一度、車いすバスケットボールを観戦してみてください。
今回の体験会を通じて、参加者の皆さんには川崎市内で行われているパラスポーツに出会うきっかけやハンディキャップのある方への理解を深める機会になったのではないでしょうか。2日間にわたり、車いすバスケットボール体験会とパフォーマンスを披露してくださった川崎WSCの皆さま、ありがとうございました!
「&ONE」プロジェクトでは、川崎ブレイブサンダースの活動を通じて、健康や働きがいの機会を提供することで、川崎をより”住んで幸せな街”にすることを目標に、これからも活動を続けてまいります。