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プロスポーツクラブとスポンサーの幸せな関係 ~ミツトヨ×ブレイブサンダース 社長スペシャル対談~

株式会社ミツトヨは、川崎市高津区に本社を置く世界有数の大手総合測定機器メーカー。川崎ブレイブサンダースは2020-21シーズンより、ユニフォームスポンサーを含む「グローバルトップパートナー」として、ミツトヨに多大なるサポートをいただいています。

トップパートナーとして迎える3季目の開幕を目前としたタイミングで、沼田恵明社長と弊クラブ社長の元沢伸夫の対談が実現。世界を相手に戦う沼田社長とミツトヨの熱いサンダースへの思いを、ぜひみなさまにも知っていただけたらと思います。

「川崎から世界へ」 同じベクトルを共有するミツトヨとブレイブサンダース

――ミツトヨさんとブレイブサンダースがパートナーを組んだ経緯について、改めてお聞かせ願えますか?
沼田;我々はものづくりを支える測定機器を開発・販売する会社ですが、業態がBtoBということもあり、会社の名前や、活動の内容を認知されにくいという課題を持っていました。どうすればミツトヨを社会に認知できるだろうかと考えた時に浮かんだのが、スポーツ団体へのサポートというアイディアでした。いくつかの団体を調査していたとき、マーケティング担当から「ブレイブサンダースがメインスポンサーを探している」と聞き、これはまたとないチャンスだと手を挙げさせていただきました。

ブレイブサンダ―スは「川崎からアジアへ」という思いを掲げられているクラブです。我々はグローバル企業ではありますが、ものづくりはメイドインジャパンという意識で、「川崎から世界」という強い思いを持っていたので、このクラブとだったら思いを共有しながら、一緒にやっていけるんじゃないかって可能性をものすごく感じまして。

元沢:ミツトヨさんは川崎を代表する企業様ですので、川崎でバスケクラブを運営すると決まった時から、当然よく存じておりました。沼田社長からご紹介いただいたとおり、ブレイブサンダースにはアジアナンバー1クラブになるという目標があります。ミツトヨさんはビジネスの世界でアジアを飛び越え、グローバルで日々戦ってこられた経験をお持ちの企業様。バスケとビジネスで違いはあれど目指す方向は同じというところで、その経験やノウハウをご指導ご鞭撻いただきたいとの思いでした。

沼田;ブレイブサンダースには、抜群のチーム力がありますよね。1人の天才が引っ張っていくようなチームもあると思うんですけど、ブレイブサンダースは優秀な選手が揃っていながら、ここぞという時のチームの結束力…選手の方々だけでなくスタッフの皆さんやファンの皆さんのサポートも含めて、一体感がものすごく強く感じられます。いわゆる『サンダースファミリー』の力と表現すればいいでしょうか。

チーム力というのは、ミツトヨにとっても重要なキーワードなんです。現在のコロナ禍を含め、様々な困難をグループ一体となって、まさに『ミツトヨファミリー』でなんとか戦ってきましたから。その点でもブレイブサンダースとはすごく親和性があるし、これからまだまだ新しい可能性を一緒に作っていけるというワクワク感があります。

――ミツトヨさんがブレイブサンダースのオフィシャルスポンサーになられたのが2019-20シーズンの中盤。トップスポンサーである「グローバルトップパートナー」になられたのは、コロナ禍まっさかりの20-21シーズンでした。このようなタイミングでトップパートナーになられたのはなぜだったのでしょうか。

沼田;100年に1度のパンデミックだからこそ、みんなで頑張って乗り越えていかなければならないと思ったからです。当時、選手の方々は本当に大変な思いをされていたと思うんですけど、うちの社員も、社員の家族も、ブレイブサンダースの戦いぶりに本当に勇気や、希望、元気をたくさんいただきました。

ですから、ブレイブサンダースのファミリーの一員になれて本当によかったなと思っているんです。ミツトヨをパートナーに選んでくださった元沢社長はじめ、選手やスタッフ、社員の皆さん、そしてファンの方々に心から感謝しています。

元沢:こちらこそ、感謝の気持ちを伝えさせてください。地域の皆さんから愛されないプロクラブは発展しないと思っているので、市内を拠点とするミツトヨさんにその大きな一助を担っていただけることに非常に感謝しています。

社屋に懸垂幕、試合前日は社食でカツカレー…愛にあふれた施策の数々

――ミツトヨさんのブレイブサンダース応援用のツイッターアカウントを拝見すると、試合日前日は社員食堂でカツカレーが出たり、ゲームデーにホーム/アウェーに応じた色の旗を掲出したり、シーズン中は社屋に大きな懸垂幕を設置したりと、サンダース愛にあふれた施策をたくさん展開されています。昨季11月のミツトヨ冠ゲームではカツカレーを販売し、大好評でした。このような取り組みはどのような経緯で始まったんでしょうか?

沼田;ミツトヨは元々イベントごとが大好きな会社なんですよ。コロナの前までは社内でバーベキュー大会や夏祭りといったイベントをたくさん行っていましたから、ブレイブサンダースの応援も自分たちでどんどん楽しくやっているんだと思います。最近だと、熱狂的なファンの社員からの提案で、商談室横にブレイブサンダース特設コーナーができて、行くたびに何かしらグッズが拡充されています。また、川崎本社に務める社員はもちろんその家族、広島や宮崎、宇都宮といった全国の拠点や、海外支社の社員にもブレイブサンダースファンの輪が広がっています。

元沢:ホームゲームの際、ミツトヨさんの、工場勤務時にかぶるキャップを着用されている方によくお声がけいただくんです。他の方からも「ミツトヨの社員です。がんばってください」とお声がけいただくことが年々増えていて、個人的にとてもうれしいです。

忘れられないのが、20-21シーズン終了後に、ミツトヨさんから贈られたビデオメッセージ。ミツトヨさんのグローバルの各社…中国、メキシコ、ドイツなど各地の拠点から「ブレイブサンダース頑張れ」っていう応援メッセージをいただいたんですが、これが本当に素晴らしくて。このシーズンは優勝を狙える場所にいたにも関わらずコロナでシーズンが中止となり、大変落胆したんですが、グローバルに活躍するこれだけ多くの方々に応援されているんだと、選手もフロントも非常に勇気をいただきました。

――沼田社長は、ブレイブサンダースを応援しようという機運がこれほどまでに社内に広がることを想像されてましたか?

沼田;いえ、想像していませんでした。私が何か言う前に社員がアイディアを出し、盛り上がり、ファンやサンダースのスタッフさんと繋がって……。そこに束縛感や義務感のようなものは一切なく、ただ純粋に「応援したい」「盛り上げたい」という思いで結束していると思います。

元沢:SNSの投稿にもその思いが投影されているから、ファンの方々も共感して、一緒に楽しんでくださるんだと思います。ミツトヨさんは、スポンサー様というよりも「一緒にこのクラブをアジアナンバー1にしていくんだ」っていう目標を共有するパートナー様という関係性でいてくださっている。私どもがこういう言い方をするのは語弊があるかもしれませんが、本当にファミリーというような捉え方をさせていただいています。

沼田;私も「スポンサー」という言葉を使ったのは、お金を出すという決議をとったときだけですよ。それ以降はとにかく「パートナ―」「ファミリー」という気持ちでいます。

高みを目指す過程を共有し、励まし合いながら進む

――昨シーズンはチャンピオンシップセミファイナル敗退という非常に悔しい結果でした。

沼田;本当に悔しかったですね。でも…いいんですよ。会社も一緒ですから。高い目標に向かう過程には、マーケットの変化やパンデミックや戦争など、予期できないことがたくさん起こります。その中でお互い励まし合って、奮闘するというのは企業もスポーツチームもまったく同じ。いい時も辛い時も一緒に頑張っていくのが本当のパートナーシップだと思っています。

我々はビジネスという舞台で戦っているわけですが、戦いの日々をブレイブサンダースさんの試合に投影して、たくさんの元気や勇気をもらっていますし、「川崎から世界へ」という土台も徐々に作れてきたように感じますね。

――コロナの先行きはいまだ不透明でありますけど、日常が少しずつ戻り始めています。今後の展望をお聞かせいただきたいです。

沼田;1つは川崎の子供の未来を育むような活動を積極的にやっていきたいです。また、他のスポンサーさんと横の連携を築いて、新しい企画で盛り上げたいですね。そして、何より僕らの共通の思いである「川崎からアジア・世界へ」というところの思いを形にするため、海外を見据えた活動も少しずつ進められたらと思います。

元沢:現在進行系で、コロナ禍で延期していた様々な企画を進めるお話をさせていただいているので、できるものからどんどん実現していくシーズンになると思います。チームとしては、今季は何としてもCSファイナリストになって東アジアスーパーリーグに出る権利を取りに行き、文字通りアジアで戦っていきたいと思ってます。

沼田;今季も、地区優勝、天皇杯3連覇、リーグ優勝を目標にがんばっていただきたい。我々もファンのみなさんと一緒に一生懸命チームを盛り上げていきますので。

元沢:ありがとうございます。プロのスポーツクラブとして、1歩1歩泥臭く成長する姿を、全身で表現していきたいと思います。

プロフィール

沼田恵明(ぬまた・よしあき)
株式会社ミツトヨ代表取締役社長
アメリカ・ノースカロライナ大卒業。98年にミツトヨに入社し、ドイツ、アメリカ勤務などを経て2017年に社長に就任。世界中を駆け回る忙しい身とあって、日々のスイミングで体力向上。ブレイブサンダースで特に好きな選手は藤井祐眞選手。

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