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「THE KAWASAKI VISION」完成記念 杉本電機産業・川崎ブレイブサンダース両社長対談

2024年9月1日より、JR川崎駅北口通路にて運用を開始した「THE KAWASAKI VISION」。
国内でも例を見ない24mと12mの超高精細LEDを用いたデュアルビジョンとして注目を集めていますが、完成に至るまでには様々な困難がありました。

この、ある意味「前人未到」とも言えるプロジェクト実現には川崎ブレイブサンダースのスポンサーでもある杉本電機産業の皆さまの多大なる力添えがありました。

今回は川崎ブレイブサンダース代表取締役社長 川崎 渉と、杉本電機産業代表取締役社長 三浦 秀人氏との対談を通じて、実現に至るまでのみちのりの振り返りや未来への展望をお届けします。

(収録日:2024年8月30日)

数々の苦難を乗り越えてついに完成・お披露目へ

いよいよお披露目となりますが、現在のお気持ちをお聞かせください。

川崎:昨晩北口通路を通ったら、そのタイミングでもまだ作業をしていただいていて、間に合わせていただいて 本当にありがとうございますという気持ちしかないというのが正直なところです。

三浦:この話が決まってから、何とか間に合わせるように作業を進めてきました。今日、この日を迎えられたことに、まずはホッとしているというのが一番の心境ですね。

お二人はすでに現地をご覧になられましたでしょうか?

三浦:現場作業中の様子から見ていました。ただ、作業は通行の妨げにならないよう夜間に行われたため、日中にその進捗を見る機会はありませんでした。初めて日中に完成した設備を見ましたら、本当に綺麗に仕上がっており、私自身もどんな映像が流れるのかワクワクしています。

川崎:はい、すでに見ています。プロジェクトに直接関わっていない社員も当然期待感を持っていて、あの場所は通勤で普段使うところなので「ここまでできている!」っていうのが写真付きで社内に日々共有されていました。自分が見に行けないときでも進捗が分かって助かりました(笑)

三浦:24m、12mの横長LEDビジョンでありながら綺麗に面を出せたので、製作・設置をハイレベルに実現できたと感じています。システム設計では、バスケットなどのスポーツ映像、アニメ、映画といった動きの速い映像を滑らかに表現できるよう工夫しました。

川崎:もともとご提案いただいたときからインパクトはすごかったですし、提案時のイメージでもワクワクしていましたが、実際に見てみると幅の広い通路の両面にビジョンがあることによって一体感ができて、片側のみの場合とは異なる空間演出になって圧巻でした。逆に言うと我々が流すものが試されるということになりますね。そういう意味でも楽しみです。

単なるスポーツクラブとスポンサーという関係性を越えて

最初にこのプロジェクトについて聞いた際の印象を教えて下さい

三浦:最初は、JR川崎駅というポテンシャルの高い駅の北口通路を使って何かをするという話を聞いていましたが、まさかここまで大きなプロジェクトになるとは思ってもいませんでした。内照式看板を液晶ディスプレイへ入れ替えるか、同程度のサイズでLEDビジョンへ入れ替えるのかな?程度の話だと思っていたのですが、時間が経つにつれて話がどんどんハイレベルになっていき、本当にこれが実現するのか?と不安に感じたこともありました。(笑)

プロジェクトにあたって、杉本電機産業に相談した背景は

川崎:北口通路の公募に手を挙げるとなったときに、三浦社長がおっしゃるとおりポテンシャルが高い場所なので、そこで我々が取り組むからには「おもしろいことがしたい」ということだけはあって。ただ我々は専門家ではないので、何をすれば良いのか、どのように実現するんだろうかと考えたときに、これまでに色々とコミュニケーションさせていただいて両社の信頼関係がある杉本電機産業様に相談させていただきました。

その後、ご提案いただいた中でも比較的やりやすい案、例えば現在の内照式看板をLED化しましょうといったプランも入ってはいましたが「これではつまらないですよね」と言われまして、我々にそのやりやすい案の選択肢はないという提示をいただきました(笑)そのあたりのコミュニケーションもとても楽しかったですし、そういうパートナーがいたからこそ今回のようなものが実現したと心から思います。

三浦:最初にご相談、チャンスを与えていただけたことに大変感謝しています。川崎ブレイブサンダースとの協業だからこそ、初期設計、企画提案の段階から関わらせていただけました。単なるスポンサーとしての関係ではなく、日々のコミュニケーションの積み重ねが信頼関係を生み出し、不安を抱えながらも取り組むことができた大きな要因でした。このような協業が実現することはあまり聞いたことがありません。従来、スポンサーというのは一方的にお願いする関係が多かったと思います。今回のように力を合わせて新しいものを生み出す機会をいただけたこと、そしてそれを実現できたことは、私たちにとっても大きな自信と励みになりましたね。

川崎:そうおっしゃっていただいてありがたい限りですが、これは杉本電機産業の皆さまがいなければできなかったプロジェクトです。2021-22シーズンからスポンサーになっていただいて積み上げてきた信頼関係や、そこまで関わってきた人全員で成し遂げた結果だと思っているのでとても嬉しいです。

当初のハイレベルなアイデアを縮小することなく実現

こういったプロジェクトは、得てして大きなアイデアを掲げたあとに現実にぶつかって縮小していくようなことが多いのではと思いますが、なぜ挑戦を続けて実現できたと思われますか?

三浦:当社は「挑戦」よりも「安定」や「堅実」を重視する社風です。そんな当社が今回挑戦できた理由の一つは、川崎ブレイブサンダースの「熱量」が私たちにも伝わったからだと思います。お互いの担当者が「どうせやるなら日本を代表する媒体を作ろう!」という意思を持って進めており、その意思がプロジェクトを完遂する原動力となりました。また、当初の計画通りアイデアを縮小することなく完成できたのは、完成してファンの皆さまや川崎ブレイブサンダースに喜んでいただける姿を想像し、イメージを膨らませて困難を乗り越えていったからだと思っています。

川崎:進めていく中でひとつやふたつでは足りないほど、プロジェクトが頓挫しうる困難があり、我々の中でも「これは難しいんじゃないか・・・」と思ってしまったこともあります。ですが、それを伝えたところ「なるほど、それは予期していましたのでこうしましょうか」とか「これを決めてもらえれば、こう対応できます」という回答が返ってきて、本当に助けていただいたという想いが強いです。

三浦:過去の経験上、起こりうる困難をある程度予測し、仮説を立てたことで対応することができたのではないかと思います。今日という日を迎えるため、川崎ブレイブサンダースの皆さんが関係部署との調整にも苦労されたと思います。調整に時間がかかり、スムーズに進まないと次のステップに進めず、工期内に作業が完了できない。という状況の中、皆さんの調整力のおかげでプロジェクトを進めることができたと思っています。

川崎:例えば電源周りのことをひとつ取っても、JRに聞けばいいのか川崎市に聞けばいいのか、あるいは周辺の商業施設なのか・・・どうしたらいいんだということが沢山ありましたね。加えて工期にはお盆が入っていて・・・と(笑)

三浦:本当にすばらしい時期を選んでいただいたと思います(笑)
お盆がピークと聞いていたので、一緒に現場に入ってくれたパートナー企業の皆さまにも頭が上がりません(笑)。本当にありがとうございます。

挑戦を通じて得たもの、そして未来へ

今回の挑戦を通じて得られたものはありますか?

三浦:私たちは普段、建物が完成していく中で資材を供給する仕事をしているため、設計段階から関わることはあまりありません。今回のプロジェクトでは、川崎ブレイブサンダースとともに企画・設計・製作・施工を進め、映像配信や広告運用の仕組みまで一緒に作り上げました。この経験から「自分たちにもこんなことができるんだ」と感じ、会社に与えるインパクトは非常に大きいものでした。今回のプロジェクトの成否は社内でも大きな話題となっています。また、社員も北口通路をよく利用するため、このプロジェクトの成果を目にすることで、社員自身に挑戦する精神が芽生えることを期待しています。

THE KAWASAKI VISIONはどのような場所になっていってほしいですか?

川崎:杉本電機産業の皆さまといっしょにあれだけのものができましたので、夢としては「川崎の新しい顔」になってほしいと思っています。当然今後の運用でどのようになるかは決まってきますしその責任は大きいですが、顔になってほしいと言えるだけのポテンシャルのある場所・媒体になりましたのでしっかりと実現したいと思います。今は単なる広告ではなく、流れる映像自体が魅力になる時代だと思っているので、せっかくなら「THE KAWASAKI VISIONを見に行こう」と思ってもらえるような媒体に育てていきたいです。

三浦:私たちは川崎で70年間事業を続けており、その間、川崎の様々な変化を見てきました。その上で、川崎ブレイブサンダースの新アリーナやTHE KAWASAKI VISIONが、川崎の新たな顔の一つになることは間違いないと思っています。これから先、川崎の街はさらに変化していくでしょうが、その変化に伴い、THE KAWASAKI VISIONが多くの人々が集まる場所となり、そこで新たな発見やビジネスチャンスが生まれてくれることを願っています。そして、このプロジェクトが川崎の今後の発展に寄与することを信じて疑いません。

広告掲出について

「THE KAWASAKI VISION」への画像・動画などの広告掲出につきましては、川崎ブレイブサンダース営業担当へメールにてお問合せください。
Mail : sponsor_my@dena.jp

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