ダイジェスト映像
ゲームレポート
リーグ中盤から勝率を急上昇させてきたシーホース三河との中地区1・2位対決。川崎はインジュアリーリスト入りが発表された#21カルファニに加え#7篠山・#35ヒースが欠場。三河も#9森川・#14金丸と主力を欠いての一戦となった。
第1Q、Bリーグ通算5,000得点を超えている三河#54ガードナーと川崎#22ファジーカスの点の取り合いからゲームスタート。#32桜木・#54ガードナーの得点で三河が0-6のラン、残り3:09 10-17となったところで川崎がタイムアウトを請求。川崎は#27熊谷・#11増田を投入しディフェンスをゾーンに切り替えるが、三河#32桜木・#54ガードナーのインサイドアタックを止められず、フリースローで失点を重ねる。#0藤井のドライブ・#24大塚の3Pシュートで得点をあげるも18-26で第1Qを終了。
第2Q、川崎は個人技でのオフェンスが多くなり、フィニッシュが決まらない。逆に三河は、川崎がゾーンディフェンスでインサイドの守りを固める中、#2岡田・#7長野がアウトサイドからシュートを決め、22-33と点差が広がる。川崎は#18鎌田を投入すると、#18鎌田のスクリーンから#24大塚の3Pシュート、さらに#22ファジーカス・#14辻とインサイドで連続得点をあげ、残り2:17には#0藤井のバスケットカウントで37-39と2点差に迫る。しかし、三河もここから#54ガードナーが連続で3Pシュートを決めてリードを広げ、43-49で試合を折り返す。
第3Q、前半に続き”ダバンテ・アタック”を続ける三河に対し、川崎は#23ソープが体を張ってチャージングを奪うと、#22ファジーカスのインサイド、#0藤井の3Pシュートで追い上げる。またも1ポゼッション差まで迫った川崎だったが、三河#7長野の3Pシュート、#21ジョンソンのアリウープなどで再び試合の流れは三河に。61-68で最終クォーターへ。
第4Q、川崎#22ファジーカスがバスケットカウント・3Pシュートと連続得点。さらに#22ファジーカスがディフェンスを引きつけてゴール下の#18鎌田がシュートを沈め、残り7:41、69-68とついに川崎が逆転に成功。三河も譲らず、#11熊谷・#1川村の3Pシュートで三河が再逆転。リードチェンジを繰り返し、82-82の同点で試合は残り1分をきる。三河#11熊谷が3Pシュートを決めてリードするが、タイムアウトをとった川崎は、#23ソープが3Pシュートを決め返し同点に戻す。しかし直後にファウルから#54ガードナーにフリースローで得点されると、川崎#22ファジーカスのインサイドシュートが外れて万事休す。三河#24加藤のフリースローで85-89とされ、そのままタイムアップ。
三河#54ガードナーが34得点、川崎#22ファジーカスが40得点と両エースを中心に得点を重ねたゲームとなったが、終盤の勝負強さで上回った三河が勝利した。
チームスタッツ
スターティングメンバー
0 藤井祐眞
14 辻直人
22 ニック・ファジーカス
23 ジャマール・ソープ
33 長谷川技
得点、得点差の推移
得点に関するスタッツ
試合後コメント
佐藤賢次ヘッドコーチ
「コービーの素晴らしい功績にふさわしい、いいゲームをしようと思っていました」
コービー・ブライアントさんの黙祷から始まり、彼の素晴らしい功績にふさわしい、いいゲームをしようと思っていました。
自分たちがやるべきタフなディフェンスのところで前半49点取られて、中々難しい試合になりましたが、人数がいない中で、最後の最後まで分からない点差でバスケットボールの醍醐味というか、お客様、ファンの皆さまの心に響く試合ができたんじゃないかなと思っています。
ただ勝ち切れなったことに関しては細かくいろいろ課題があります。例えば前半の終わり方だったり、打たせてはいけない選手に3Pシュート打たせてしまうだったりとか、そのあたりの徹底がこれから我々の成長のポイントだと思うので、誰が出ても準備して、勝つためのポイントを逃さないように、堅く勝利に向かえるようなチームを目指していきたいと思います。
三河でのアウェー試合はこれで最後なので、あと3試合ホームのとどろきで借りを返せるようにしたいと思います。
22ニック・ファジーカス
「自分たちがやってることをやり続ければいいと思っています」
負けてしまったので不満です。天皇杯以降、いいゲームができていないです。プレーがよくないというわけではなく、いま自分たちはすごく満身創痍で選手も少なかったり、難しい状況に置かれていると思います。
相手チームは、自分たちの人数が少ないところからアドバンテージをとっています。ただ、チャンピオンシップでもなくレギュラーシーズンなので、これをプラスに考えて、自分たちがやってることをやり続ければいいと思っています。
(週末の試合に向けて大事なことは?)A東京にリズムをつかまれない、A東京のやりたいことを止めること、そして自分たちがテンポをしっかりとコントロールし主導権を握って、自分たちのやりたい試合運びをしていくことが重要だと思います。
23ジャマール・ソープ
「みんなメンタルがすごく強いのでここから先も十分戦っていけると思います」
自分たちは人数が足りなくて、均衡した場面でJ(ジョーダン・ヒース)がいなかったのは厳しかったですが、それでも全員で戦えたと思います。
長い間いればいるだけ、自分が馴染んできていると思うので、みんなの強みだったり、そこで自分に何ができるのかをしっかり考えて、みんなのベストを引き出せるようになりたいと思います。
(週末の試合に向けて)大事なことは全員がケガをしないこと、全員が気持ちを高く持つことだと思います。長いシーズンなので上がったり下がったりもあると思いますが、みんなメンタルがすごく強いのでここから先も十分戦っていけると思います。
(ファンにどんな試合を見せたいか)エナジーを持ってプレーをしたいと思いますし、皆さんを盛り上げられるようなプレー、チームバスケットをしたいと思います。
24大塚裕土
「このメンバーでもここまでできたというのはプラスに捉えて」
点差が離されてしまった場面でも我慢し続けて、なんとか追いついて背中をとらえましたが、前半の相手をフリーにしてしまったミスだったり、ちょっとしたところを減らしていけてればうちが勝っていたかなと思います。
このメンバーでもここまでできたというのはプラスに捉えて、ただ今チームに一番必要なのは「勝つ」ことだと思うので、タフなスケジュールでA東京との対戦ですが、そこに向けてチームとしてできること、個人としてできることもう1回整理して頑張っていきたいと思います。
前回ホームの京都戦第1戦では、残念な試合を見せてしまい、次の日快勝できましたが、次節のA東京戦は結果はどうなるかわかりませんが、今いるメンバーで「来てよかった」と思ってもらえるような一体感を作れるパフォーマンスをできればと思っています。