ダイジェスト映像
ゲームレポート
3点差決着となったGAME1から一夜明けての、宇都宮ブレックスとのセミファイナルGAME2。あとがない川崎は、シーズン終盤からのビッグラインナップによるスタートを変更し、#33長谷川をスタメンに起用。
1Q、#9遠藤の3Pシュートで宇都宮が先制。川崎も#22ファジーカスのポストプレーで応戦するが、宇都宮が #5ピークの2本の3Pシュートでリード。残り5:14、川崎はアギラールをコートに入れてビッグラインナップを形成すると、#22ファジーカスのバスケットカウント、#0藤井の3Pシュートで12-11と逆転。その後はお互いにショットクロックバイオレーションを誘発させるなど激しい守り合いとなるが、このクォーター5本の3Pシュートを沈めた宇都宮が14-19とリードして1Q終了。
2Q、ハードな守備合戦が続く。宇都宮#13渡邊が3Pシュートを決めれば、川崎も返す刀で#33長谷川が3Pシュートを沈める。川崎は#14辻󠄀の3Pシュートで点差を縮めると、残り5:12には#21カルファニも3Pシュートを決めて31-29と再びリードを奪い返す。その後はリードチェンジを繰り返しながら試合が進むが、残り2分をきったところから川崎が3ポゼッション連続のターンオーバーで35-40と宇都宮にリードを許す。川崎はタイムアウトを取ると、#22ファジーカス・#35ヒースの得点で同点に追いつくも、終了ブザーと同時に宇都宮#40スコットが放ったプットバックシュートがカウントの判定となり、40-42の宇都宮2点リードで後半へ。
3Q、川崎はシュートが決まらず、#22ファジーカスの個人技で粘るものの、じりじりと点差を広げられていく。残り6:33、44-51となったtころで川崎はタイムアウトを取るが、宇都宮#40スコット・#4ギブズ・#22ロシターとインサイドアタックからのシュートが尽く決まり、残り2:24には宇都宮#10竹内の2連続のオフェンスリバウンドから#6比江島が3Pシュートを沈め、50-63と点差は13点にまで広がる。川崎 佐藤HCは後半2つ目のタイムアウトを選択。#22ファジーカス・#33長谷川の得点で追い上げるも、宇都宮#5ピークに2本の3Pシュートを決められ、58-69で最終クォーターへ。
4Q、川崎はリスク覚悟でさらにディフェンスのギアを上げるが、宇都宮の攻撃を崩せず、#40スコットのフリースロー、#13渡邊の3Pシュートで残り8:40には58-74と逆に点差が開く。川崎はこのタイミングで最後のタイムアウトを取ると、直後に#14辻󠄀の3Pシュート、さらに#22ファジーカスのスティールから#34アギラールのバスケットカウントで追い上げるが、宇都宮も#22ロシター・#6比江島の3Pシュートで突き放す。その後も川崎は#14辻󠄀が意地の得点をあげるが、宇都宮にアウトサイドから決め返され、点差を縮められぬまま、78-96でタイムアップ。
これまで幾度となくロースコアの守備合戦を演じてきた川崎-宇都宮のカード。この試合でも激しい守備合戦となったが、3Pシュートを18/33(54.5%)で決めた宇都宮が川崎のディフェンスを崩壊させ96得点。宇都宮が2連勝でセミファイナルを制しファイナル進出。川崎は2年前の雪辱を果たせず、またも宇都宮の壁を超えられずにシーズンを終えることとなった。
チームスタッツ
スターティングメンバー
#0 藤井祐眞、#14 辻󠄀直人、#22 ニック・ファジーカス、#33 長谷川技、#35 ジョーダン・ヒース
チーム比較
試合後コメント
佐藤賢次ヘッドコーチ
「数字に残らない部分がこの2試合に関しては宇都宮さんの方が上だった」
今日のゲームに関しては本当に完敗だと思います。前半は食らいつきながら昨日やられたリバウンドのところを我慢しながら取りきれて、少ない本数に抑えながらついていきましたが、後半、ひとつのルーズボール、弾いたボールを50:50のところで取りきれずに、3Pシュートを決められてしまい、なかなか流れを作れなかったかなと思います。ボールへの執着心だったりリバウンドだったり、うちもシーズンを通して言い続けてきましたけど、数字に残らない部分が、この2試合に関しては宇都宮さんの方が上だったということがそのまま結果に繋がってしまったと思います。
選手はシーズンを通して今年作ったコンセプト(UNITE)に向かってハードワークしてくれましたし、苦しい時期もありましたけど、それを乗り越えてひとつひとつチームを作って、最後は強いチームになれたと思うので、良いシーズンだったと思います。宇都宮さんを破ってファイナルに行きたかったですけど、悔しいですけど、その想いを宇都宮さんがファイナルに持って行ってくれると思うので、チャンピオンになってもらいたいです。
うちの選手たちは本当によく頑張りました。
#0 藤井祐眞
「怪我とか色々なことがありましたけど、乗り越えて最後まで戦い抜いて、最高のチームでした」
昨日の試合は入りのところでやられてしまって最後追い上げても勝ち切れずという結果だったので、気持ちを切り替えて臨みましたがなかなかうまくいかず、我慢して我慢して、という状況で最後時間がなくなってきて、プレッシャーをかけましたが、相手も色んな経験をしてきている本当に強いチームなので裏をとられてしまいました。ニック(・ファジーカス)がオールコートでディフェンスしている姿にも見られたように、選手ひとりひとりが全員頑張っていたと思います。
シーズン中にチームとしてもどんどん成長していて、優勝できると思っていましたし本当に悔しいです。シーズン終盤には宇都宮さん、千葉さんに連勝して優勝できると思っていましたが、やはり宇都宮さんのホームでは応援のレベルが違いました。ただ、怪我とか色々なことがありましたけど、乗り越えて最後まで戦い抜いて、最高のチームでした。
#7 篠山竜青
「今シーズン自分たちがやってきたことは誇りに思いたい」
まずはコロナ禍のシーズンで本当にタフなシチュエーションの連続でした。クラブとしても色々我慢しないといけないところもありましたし、コーチングスタッフもコロナ対策のハードワークも含めて仕事が増えたと思うし、その中で序盤から怪我人が出てしまってなかなか勝てずという、前半戦は特に苦しみました。けど、そんな中でも常に背中を押してくれるファンの方がいて、とどろきアリーナでもアウェーでもそうですが、そういった人たちの想いというのが自分たちを突き動かしてくれました。
チームとしても本当にひとつひとつ課題に向き合ってハードワークして、階段を昇りながら苦しみながら、でもみんなでUNITEして成長できたシーズンだと思います。もちろん結果が全てですが、今シーズン自分たちがやってきたことは誇りに思いたいし、この成長とかこういう難しいシチュエーションの中で最後まで一緒に戦ってくれたファンのみなさんや色々な人に感謝したいという想いでいっぱいです。最後、堅い堅い宇都宮さんが立ち塞がってという敗戦になってしまって、悔しいという想いが第一ですけど、それでもやっぱり自分たちがやってきたことは間違いではないと思っているし、一つタイトルを獲れたということは自信にもなります。とにかく苦しみながらもみんなでもがいて、みんなで成長できたシーズンだったことは間違いないですし、そこに対してはファンのみなさんの後押しがなければできなかったことなので感謝しています。
#14 辻直人
「こういう状況ですけど最後まで戦うことができてみなさんに感謝しています」
やっぱりホームの宇都宮、そしてCSの宇都宮はリバウンドの強度だったりスクリーンの強度、ルーズボールへの執着心だったりというのが一段とギアが上がっていて、昨日やられたことを今日もやられてしまい、チームミーティングで確認した部分も細かい部分で出来ず、逆転してもまた逆転されてしまって苦しい展開が続きました。
今シーズンは色々ありましたけど、それを乗り越えて本当に良いチームになってきて、この結果には満足していないですけど、スタッフ含めてこのメンバーでここまでやってこられて本当に良かったですし、川崎のファミリーのみなさんにも支えてもらって、こういう状況ですけど最後まで戦うことができてみなさんに感謝しています。
#33 長谷川技
「ルーズボールだったりリバウンドで差が出てしまった」
昨日からしっかり気持ちを切り替えて、入りはそれなりに良かったですが、50:50のルーズボールだったりリバウンドが宇都宮さんの方がしっかりやっていたので、そこで差が出てしまったのかなと思います。