開幕節「神奈川ダービー」横浜戦のGAME2。試合の主導権を掴みきれず点差が離れずに試合が進むが、3Qに#13前田の得点をきっかけに試合の流れに乗った川崎が34得点のビッグクォーターを作ると、その後はリードを使いながら安定した試合運びで横浜を寄せつけず、開幕2連勝を飾った。
1Q 27-19
点の取り合いとなる中、川崎が抜け出す
GAME1と同じスターティング5を並べた両チーム。川崎#22ファジーカスの得点から始まると、どちらもアウトサイドのシュートがよく決まり、点を取り合う展開に。残り1:54、21-19の場面で川崎 佐藤HCはタイムアウトを取ると、ここから#23ジャニングの3Pシュート、終了間際にも#34アギラールが3Pシュートを沈め、27-19とリードして1Q終了。
2Q 18-22
横浜の追撃を受け、我慢の時間が続く
横浜が#1アウダにボールを集めて得点を重ね、点差を縮める。残り4:46、34-32でオフィシャルタイムアウトを挟むと、その後川崎は#22ファジーカスの得点で一時リードを広げるが、横浜は#9森川のフリースロー、ジャンプショットで残り1:50には38-38の同点に。我慢の時間が続く川崎は#13前田が3Pシュートを沈めると、残り1秒に#0藤井のアシストから#22ファジーカスがシュートを沈め、45-41の川崎4点リードで試合を折り返す。
3Q 34-21
前田のシュートからペースを掴みビッグクォーターを作る
両チームゴールアタックから相手のファウルを引き出し、フリースローからの得点を中心にスコアを伸ばしていく。残り7:15、川崎が#13前田の3Pシュートで57-46とリードを2桁に乗せると、横浜はここでタイムアウトを請求。#9森川のバスケットカウント、#30須藤の3Pシュートで点差を縮めるが、川崎はここでも#13前田が3Pシュートを決めて悪い流れを断ち切ると、#22ファジーカスのフリースロー、#0藤井の3Pシュートで得点を重ねる。さらに#34アギラールのアシストから得点を伸ばした川崎は、終了間際にも#34アギラールが自らタップシュートを沈め、79-62で最終クォーターへ。
4Q 11-11
リードを保ちながら安定した試合運びで勝利
#1アウダのゴールアタックで追撃を図る横浜に対し、川崎がリードを保ちながら優勢に試合を進めていく。残り5:12、#0藤井の3Pシュートで85-66となったところで横浜は後半最後のタイムアウトを請求。しかし、その後も川崎は安定した試合運びで横浜の追撃を許さず、90-73でタイムアップ。
佐藤賢次ヘッドコーチ
「想定を上回るような横浜の激しいディフェンスに苦しみました」
昨日に引き続き、横浜さんのフィジカルなディフェンスに苦しみました。2試合目はこういう展開になるということがわかっていた中で、それを上回るような激しいディフェンスに苦しみました。それでも前半で45点は取れていたのですが、レフェリー(の判定)に気持ちが向いてしまうところもありました。ただ、ハーフタイムにそこをしっかり修正して、後半は選手一人ひとりが考えてゲームコントロールできたかなと思います。
(新加入の前田選手への期待について)コーチ陣含めて本人と話したときに「日本一のシューターになりたい」という話があって、こちらもそうなってほしいということで一致しました。今、日本一のシューターと言えば誰かと言うとやはり島根の金丸選手で、「彼を超えるシューターになってくれ」というオーダーをして、そこに向かって毎日努力しています。チームによって色々スタイルがある中で、そんなに激しく動きまわらずにじっくりシュートのチャンスを待って、シュートのためだけに足を使えるチームもあるんですが、うちはディフェンスをやらないと試合に出られないというのがベースなので、「ディフェンスで足が疲れていても決めきらないといけない、そこを乗り越えれば一歩ステップを上がった選手になれるよ」ということで、そこに向けて頑張ってもらっています。
#0 藤井祐眞
「今日は出だしからアタックしていこうと思って試合に入りました」
昨日同様、前半は苦しみましたけど、後半いい形で最後まで足を動かしてオフェンスもディフェンスもアグレッシブに、特に3Qでいいバスケットができたと思います。
(キャプテンとしての開幕節を終えて)キャプテンだからといってなにか変わったことは無いんですが、昨日に関しては試合の入りの部分で少し硬くなってしまったというか、周りの新しいシューター陣を生かそうとしてセットプレーばかりになってしまったことでチームの流れを作れなくて、重い立ち上がりになってしまったので、それを昨日の反省点として今日は出だしからアタックしていこうと思って(試合に)入りました。
#7 篠山竜青
「気持ちいいスタートが切れてよかった」
とどろきアリーナで2連勝、気持ちいいスタートが切れてよかったです。
自分自身もこの2試合余裕を持ってオフェンスもディフェンスもプレーすることができましたし、チームとしてもターンオーバーも少なく、いいスペーシングでいいオフェンスができていたので、よかったです。ホッとしています。
#13 前田悟
「3,4Qで自分たちのバスケットができて、引き離すことができた」
昨日に引き続き横浜さんのインテンシティがすごく高くて、そんな中でも3,4Qで自分たちのバスケットができて、引き離すことができたのでそこが勝因だったと思います。
(シーズン前に取り組んできたことについて)去年の60ゲームを分析して苦手なシュートポジションがあったのでそこを重点的に練習したり、ジャニング選手がヨーロッパでの経歴もすごくて、そんなシューターが身近にいるので、メンタリティだったりどんな練習をしているか、波を減らすためにどういう練習をしてきたのかを聞いたりしていました。
(どんなアドバイスだったか)一番は"Forget"、外しても忘れて次に次にということと、たくさん練習をして試合前の自分のルーティンを見つけることが大事だと言われました。すぐには追いつけないので、少しずつ経験を積んで自分の中でいいものを見つけていければと思います。
#22 ニック・ファジーカス
「シーズン開幕を楽しみにしていました」
シーズンが開幕するのを楽しみにしていました。ここでしっかり2連勝できたことはとても喜ばしいですし、来週宇都宮に行ってそこからアウェーでの連戦が続くのでしっかり準備していきたいと思います。新しいピースのマット(・ジャニング)選手、前田選手、鎌田選手、綱井選手がチームのためにプラスになっていますし、優勝のための手助けになってくれると思います。
(ファンに向けて)ファンの皆さん、いつもサポートありがとうございます。とどろきアリーナで会うことができてとても嬉しかったです。今シーズンも良いシーズンにしたいので応援よろしくお願いします。