年明け1月5日の天皇杯クォーターファイナルでも対戦が決定した、東地区2位アルバルク東京との首位攻防戦GAME1。
試合開始から川崎がディフェンスでA東京にリズムの良いオフェンスを展開させず前半で10本のターンオーバーを誘発させると、2Qには#35ヒースの4本の3Pシュートなどで21点リードで試合を折り返す。後半、A東京がオフェンスの組み立て方を変えてくるが、川崎はそれにしっかりとアジャストして反撃の隙を与えず、#0藤井の連続タフショットなどで最大31点のリードを奪った川崎が、85-66でまずはGAME1を勝利した。
1Q 19-13
試合中断のトラブルが発生するも、川崎が攻守に高い集中を維持しリード
川崎が#0藤井のジャンプショットで先制すると、この試合スタメン起用の#11増田や#23ジャニングがアウトサイドシュートで続き、開始3分で11-6とまずは先行。途中、機材トラブルで10分近く試合が中断するトラブルが発生するも、川崎は集中力を切らさず試合を進め、#7篠山のドライブなどで加点し、19-13の6点リードで1Q終了。
2Q 26-11
ヒースの4本の3Pシュートに加え、ディフェンスでもA東京のリズムを完全に封じ21点リードで後半へ
#0藤井のバスケットカウント、#35ヒースの2本の3Pシュートで残り7:42には27-16とリードを2桁に乗せる。A東京がここでタイムアウトを取るが川崎の勢いは止まらず、さらに#35ヒースの3Pシュート、#7篠山のレイアップで32-16とダブルスコアでオフィシャルタイムアウト。タイムアウト明け、A東京は#24田中・#11サイズに個人技でアウトサイドショットを決められるが、決定的にディフェンスを崩される場面はほとんどなく、逆に川崎はパスを回しながら#35ヒース・#22ファジーカスの3Pシュートなどでさらにリードを広げ、45-24の21点リードで試合を折り返す。
3Q 25-20
A東京の攻撃パターンにしっかりとアジャストした川崎がさらにリードを広げる
A東京は#2テイラーのゴールアタックからオフェンスを展開し、#22ロシター・#53カークらが得点。しかし川崎も#0藤井が果敢なゴールアタックで得点をあげながら、守備する#2テイラーを消耗させていく。A東京が攻撃のポイントを#11サイズ・#53カークのインサイドに切り替えても、川崎はしっかりとチームディフェンスで守り切ると、#23ジャニングのゲームメイクから#22ファジーカスが得点を重ね、70-44の26点リードで最終クォーターへ。
4Q 15-22
藤井のタフショットでA東京に追撃のチャンスを作らせず試合を決する。
川崎は#0藤井がタフショットを次々と沈め、さらに点差を広げる。残り4:46、81-52でオフィシャルタイムアウトを迎えこの時点で大勢を決すると、#20綱井・#18鎌田らベンチメンバーがしっかりと試合を締めて、85-66でタイムアップ。
佐藤賢次ヘッドコーチ
「選手が集中力高くやってくれていた」
前半アウトサイドシュートが入っていたということもありますが、ディフェンスがしっかり機能していたことと、最後にどういうシュートで終わらせたいかというところをチームでしっかり遂行できたことが一番の勝因だと思います。リバウンドも凄く警戒していた中で、相手のビッグマンが弾いたところをしっかりと取りきろうという意識がずっと続いていたので、本当に選手が集中力高くやってくれていたと思います。
今日はチームとしてやろうとしていたことがしっかりと表現できましたが、明日も同じ形になるとは思わないので、反省することろは反省してチーム力が上がるようにしたいと思います。一つ一つの試合に勝つことは簡単なことではないので、しっかり準備をして臨みたいと思います。
(ヒース選手を筆頭に効果的に3Pシュートが入った要因は)非常にディフェンス力が高くインテンシティも高いチームを相手にする上で、目の前の相手に絶対に負けないというメンタルを選手一人ひとりがしっかりと持てたことが大きかったと思います。空いたら迷わずに打つというところと、ガード陣がペイントの中にしっかりとアタックしていったことが相手にズレを生んでいたので、それも大きかったと思います。
#0 藤井祐眞
「すばらしい結果だと思います」
今日はディフェンスが非常に良くて、僕たちの目標は相手を70点台かそれ以下に抑えようということでやっているので、すばらしい結果だと思います。相手もタフにフィジカルにやってくるチームだということは分かっているので、それ以上にそれに絶対負けないように僕らもタフにフィジカルにやろうと話していたので、それを遂行できたのかなと思います。
(キャプテンとして現状の戦績についてどう見ているか)非常にいい出だしだと思います。ただまだまだ課題もありますし、もっと成長できる部分はあるのでこれからのシーズン、いい形でチャンピオンシップに向かえるようにしていきたいと思っています。
(アグレッシブなプレーが目立ったが)相手のディフェンスがプレッシャーをかけてきていたので、そこに負けずにアタックする気持ちを持てばファウルももらえますし、そこでリズムも作れると思ったので積極的にアタックしました。
(ファンの皆さんへ)まだシーズンの4分の1が終わったところですけど優勝に向けて本当に良い出だしだと思うので、今後も頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします!
#7 篠山竜青
「しっかりやりたいことが遂行できた試合だった」
しっかりやりたいことが遂行できた試合だったと思います。ディフェンスのインテンシティが特によかったです。まだシーズン序盤で、明日もう1試合ありますし、明日はもっと難しい試合になるんじゃないかと思いますので、そこに向けていい準備をしたいです。
(今季4分の1終了時で12勝3敗という数字について)数字で言えばしっかりいいスタートが切れていると思いますけど、課題もまだまだたくさんある、ステップアップできる伸びしろがたくさんあるチームだと思います。
(悲願の優勝に向けての思いは)毎年言っていますが「今年こそ」しっかり自分も仕事をして、みんなで優勝を獲りたいです。
#11 増田啓介
「田中大貴選手とマッチアップできたことはすごくいい経験になりました」
相手は本当に強いチームなので、こういう形で相手のしたいことをさせずに勝てたのは大きいと思います。自身のプレーには満足しているわけではないですが、田中大貴選手は僕の中でBリーグの日本人で一番上手なプレーヤーなので、マッチアップできたことはすごくいい経験になりましたし、すごく楽しめました。
#22 ニック・ファジーカス
「オフェンス面でもディフェンス面でもチームプレーができていたことが勝因」
今日は前半からエナジーを出して、しっかりとリードを積み上げて逃げ切ることができたので、自分たちとしてはいい試合運びができたと思います。最初の何本かはシュートを外してしまったんですが、シュートタッチは良いと思っていたのでそのまま打ち続けて結果的に得点を重ねることができました。チームとしてもオフェンス面でもディフェンス面でもチームプレーができていたので、それが勝利の要因だと思います。
(多彩なラインナップが使える今年のチームについて)去年はビッグラインナップを多用するしかなかったんですが、今年はジャニング選手の加入によって新しい形を作ることができたので、自分たちが色んな形を作れることは、相手にとって守りづらい状況を作れると思っています。
(今日の勝利の手応えについて)自地区で上位争いをしているクラブとの対戦なので、そういった相手にしっかりと勝つということは後々の結果にもつながってきますし、自分たちの自信にもつながると思っています。