32点差勝利となった前日から一夜明けての、三遠ネオフェニックス戦GAME2。
点の取り合いとなった前日とは一転、前半はロースコアのゲームとなる。川崎が10点をリードして試合を折り返すが、後半になると三遠がディフェンスで激しくボールマンに仕掛けて試合のペースを掴み逆転。追いかける展開となった川崎は我慢を続けて食らいつくと、4Q開始に連続得点で逆転。さらに勝負どころで#34アギラール・#0藤井がシュートをねじ込み、78-68でタイムアップ。
川崎にとっては苦しいゲームとなったが、100%収容で満席となったとどろきアリーナで詰め掛けたファンに勝利を届けた。
1Q 13-13 お互いシュートが決まらず重い立ち上がり。川崎が抜け出すも、三遠ラベナの超ロングブザービーターで同点で1Q終了。
オープニングは両チームミスショットが続く中、#21田渡のシュートで三遠が先制。川崎も残り7:04に#0藤井が最初のシュートを決めると、#0藤井のアシストから#35ヒースのアリウープ、#22ファジーカスの個人技で得点をあげ、残り4:04には#0藤井の3Pシュートで9-6と逆転。残り1:59にも#23ジャニングの3Pシュートが決まり13-6と川崎がリードを広げるが、三遠はタイムアウトを取ると、#4カーターのフリースロー、#26津山の3Pシュートで点差を縮め、終了間際に#0ラベナがバックコートから放ったシュートがブザービーターで決まり、13-13の同点で1Q終了。
2Q 19-9 5本のスティールを奪った川崎が、シュートアテンプト(試投数)の差で10点をリードし後半へ。
1Qに続いてロースコアな試合展開。20-16でオフィシャルタイムアウトを迎えると、#0藤井・#23ジャニングの3Pシュート、#22ファジーカス・#34アギラール のインサイドで川崎が30-22の8点リードで試合を折り返す。
3Q 16-29 ハードに仕掛ける三遠にペースを握られ、逆転を許して最終クォーターへ。
三遠がボールマンに激しいプレッシャーをかけてボールを奪うと、#14松脇の3Pシュート、#0ラベナのジャンプショットで点差を縮める。川崎は三遠のボールチェックに対しファウルがコールされないことでペースを乱してしまい、残り4:33には#14松脇のドライブで39-39の同点に追いつかれてしまう。川崎はタイムアウトを取るが、三遠の勢いは止まらず、#4カーターの2本の3Pシュートで40-45と三遠が逆転。川崎も#23ジャニングの3Pシュート、#7篠山のバスケットカウントなどで得点を奪うものの、試合のペースを取り返すには至らず。48-51で最終クォーターへ。
4Q 30-17 川崎が8-0のランで逆転すると、アギラールと藤井が勝負どころでシュートを決め、逃げ切り勝利。
#35ヒース・#13前田と立て続けの3Pシュートで川崎が逆転に成功。さらに残り8:13には、スティールからのファストブレイクで#0藤井がレイアップを沈める。三遠もタイムアウトで流れを切ると、#9杉浦・#4カーターの3Pシュートで再逆転。川崎が#0藤井の3Pシュートを決めて、61-60となったところで4Qのオフィシャルタイムアウト。タイムアウト明け、川崎は#34アギラール・#0藤井の連続得点でリードを広げると、残り1:24には#22ファジーカスがブロックをかわしてシュートを沈め、72-64。三遠はシューターを並べてアウトサイドのシュートで逆転を狙うが、川崎はシュートチャンスを作らせず、78-68でタイムアップ。
佐藤賢次ヘッドコーチ
「三遠さんのディフェンスの強度が素晴らしくて、重い展開になってしまいました」
非常に難しい試合でした。準備してきたことが、(エリアス・)ハリス選手が出なかったことによって全然違う展開になってしまったので、まずはそこに対応するところからスタートしました。三遠さんのディフェンスの強度が素晴らしくてなかなかプレッシャーに対してアタックできず重い展開になってしまいました。ただ、今テーマにしているオフェンスが上手くいかなかった時にもディフェンスの集中力を保つことを、途中少し切れかけていた部分もありますが、タイムアウト中も選手同士ずっと声を掛け合っていたので、そういうところは成長していると感じます。最後はプレッシャーディフェンスをしながら、ビッグラインナップでインサイドを使って勝ち切ることが出来たので良かったです。
(米須選手の起用について)戦力として機能している手ごたえはあり、練習を見ていても良いプレーをしていることが多いので思いきって起用しています。昨シーズンの積み重ねがあっての今シーズンなのでフィットするのも早いですし、ディフェンスの強度も去年よりも上がっていると思います。今日の試合では彼が出ている時間帯が一番流れが作れていたと思いますし、非常に成長しているのでもっともっとステップアップしてもらえるようにしたいなと思います。ですが、ポジションは競争なので、他のメンバーも含めてもっとアピールして、良いプレーをしている選手をコートに送り出すことを続けていきたいと思っています。
(新年2連勝を飾ったが、後半戦に向けての意気込みは)明後日の天皇杯QFとその次の渋谷戦までは今目標にしていることを続けていこうと思っています。今はまだ土台を厚くし軸を太くするイメージを持って全員でやっているところなので、まずは今まで作ってきたことを明後日に全部出し尽くそうと思っています。その次の渋谷戦もすぐにあるので、そこまでを区切りとしてもう一度整理して、また違った戦術や枝を作っていく作業をそこからスタートする計画でいます。
#0 藤井祐眞
「シュートが入らなくても我慢してロースコアゲームに持ち込めたことは今後につながる」
今日は立ち上がりからなかなかシュートが入らなくて、いいリズムでフリーをつくって打ててはいたのですが苦労して、我慢して我慢して勝ち切れたことは成長につながったと思います。これまでもこういうパターンで負けてしまっていたので、シュートが入らなくても我慢してロースコアゲームに持ち込めたことは今後につながると思います。
(2日後の天皇杯クォーターファイナルに向けて)チームとして掲げた目標はもちろん天皇杯連覇で、そこに向かって戦っていきますが、まずは目の前の1試合、このあと(天皇杯は)次の試合まで少し日程が空くので、この試合に全てをかけて戦いたいと思っています。
#3 米須玲音
「早い展開を作れて得点にも繋げられた」
自分が出た時間の役割は、トランジションオフェンス、早い展開をつくることが求められていると思うのですが、この2試合2Qの途中から出場させてもらって、結果早い展開を作れて得点にも繋げられたことは自分でも評価できると思います。ディフェンスでもボールマンへのプレッシャーでアタックするように指示があって、それを遂行できたかなと思っているので、これからプレータイムが伸びても、チームの力になれるように頑張ります。
(2日後の天皇杯クォーターファイナルに向けて)天皇杯は負けたら終わりなので、自分が出る出ないに関係なく、チームメートに力を与えられるよう頑張っていきます。ファミリーの皆さんも応援よろしくお願いします。
#13 前田悟
「我慢しなければいけない展開になってもディフェンスで我慢できて、最後4Qにいい時間をつくれたことが勝ちにつながった」
最近はアグレッシブにプレーし続けることで自分の良さが出ると思っていて、オフェンスでもディフェンスでもそれを心がけているので、今日はシュートチャンスがほとんど回ってこなかったのですが、それが最後にいいところで決めることにつながったのかなと思います。前半はチームとしてもみんな3Pシュートが入らなくて我慢しなければいけない展開になってもディフェンスで我慢できて、最後4Qにいい時間をつくれたことが勝ちにつながったのかなと思います。
(2日後の天皇杯クオーターファイナルに向けて)負けたら終わりの一発勝負なので、しっかりと自分たちのやるべきことをやれば勝てると思いますので、川崎のバスケットを体現して、セミファイナル進出に繋げられるように頑張ります。