川崎は勝利すればチャンピオンシップ進出が決定する今節。相手は2月の天皇杯準決勝以来の対戦となる、東地区4位の宇都宮ブレックス。
開始から試合の主導権を握ったのは宇都宮。激しいプレッシャーとゾーンディフェンスで川崎にシュートチャンスを作らせず、トランジションの速い展開から得点を上げていく。苦しい戦いを強いられる川崎は、1Qは#33長谷川・#27熊谷の3Pシュート、2Qは#22ファジーカスの個人技で食らいつき、28-41の13点ビハインドで試合を折り返す。
後半も打開策が見出せない川崎は最大19点差のビハインドを背負うが、#7篠山・#22ファジーカスの得点で14点差で最終クォーターを迎えると、食らいつくディフェンスで徐々に宇都宮のミスを誘うと、終盤の連続得点で2点差まで迫るが、逆転には至らず64-68でタイムアップ。
悔しい敗戦となるも、他チームの試合の結果を受け、川崎のチャンピオンシップ出場が決定した。
1Q 12-18
4度のヘルドボールが起きる激しいボールの奪い合い。川崎の2Pシュートを0点に封じた宇都宮が6点をリード。
宇都宮が#18鵤の3Pシュートで先制すると、#40スコット・#42フォトゥの得点で続く。川崎は#33長谷川の2本の3Pシュートで追いかけるが、宇都宮のディフェンスを崩しきれず、残り5:15、6-12となったところで川崎 佐藤HCはタイムアウトを請求。直後のオフェンスで宇都宮#30喜多川にボールを奪われるなどその後も宇都宮の守備に対して攻めあぐねるが、#35ヒース・#27熊谷の3シュートでつなぎ、12-18で1Q終了。
2Q 16-23
苦しい展開が続く川崎。#22ファジーカスが11得点をあげる活躍も13点ビハインドで後半へ。
宇都宮が#7テーブスの3Pシュート、#10竹内のバスケットカウントなどで0-10のラン。残り7:18に#34アギラールが川崎の最初の2ポイントシュートを決めるが、直後に宇都宮#11荒谷に3Pシュートを決められ、15-31とダブルスコアとなったところで川崎は2つ目のタイムアウトを請求。川崎は#22ファジーカスをコートに戻すと、#22ファジーカスのポストプレーからの得点で追いあげ、22-33でオフィシャルタイムアウト。タイムアウト後も#22ファジーカスの1on1を中心にオフェンスする川崎に対し、宇都宮も#42フォトゥ・#40スコットのペイントでの得点でスコアを伸ばし、28-41で試合を折り返す。
3Q 15-16
シュートも決まらず追撃のきっかけが見出せない川崎。ファジーカスと篠山の得点で食らいつく。
後半に入っても川崎はリズム良く得点をあげることができない。残り4:03には宇都宮#18鵤がスティールからレイアップシュートを沈め、34-53と点差は19点まで開く。ここから川崎は#22ファジーカスの得点、#7篠山の3Pシュートで43-57と14点差で最終クォーターへ。
4Q 21-11
我慢を続けた川崎が徐々に点差を縮め、残り0:12には2点差まで迫るも、あと一歩届かず。
#7篠山の3Pシュートで点差を縮める川崎だったが、その後両チーム得点が停滞。残り4分をきってスコアは50-63。ここから川崎が#34アギラールの3Pシュート、ファストブレイクから#22ファジーカスの得点で残り2:53には56-63と7点差に迫る。得点が止まっていた宇都宮はここでタイムアウトを取ると、#40スコットがインサイドで得点するが、川崎は#0藤井のフリースロー、#22ファジーカスの3Pシュートで残り1:06には4点差と宇都宮の背中を捉える。さらに残り0:12、#0藤井の3Pシュートに対し宇都宮#7テーブスがシュートファウル。ここで得たフリースロー3本を#0藤井が全て沈め、64-62の2点差とするが、ファウルゲームを仕掛ける川崎に対し、宇都宮は#9遠藤が確実にフリースローを決めると、川崎のラストショットは外れ、64-68でタイムアップ。
佐藤賢次ヘッドコーチ
「徹底的にスカウティングされて、我慢の展開でした」
激しい試合になることが予想された中で、徹底的にスカウティングされて激しくディフェンスされ、なかなかいいシュートが打てない中で我慢の展開でした。その中でディフェンスの足の動きにも影響してきて、特に前半でリバウンドのところだったりローテーションのところが崩れてしまったところがチームとして非常に残念な部分でした。後半しっかりアジャストして入れたとは思いますが、宇都宮さんの集中力が40分間本当に途切れることがなかったので今日は完敗です。最後、しっかりと追いついてあと1本2本のところまで持っていくことができたのは選手の頑張りだと思いますし、17ターンオーバーを誘っているところからも、うちも激しいディフェンスが出来ていたと思うので、もう一度、やれたこと、やれなかったことを整理して成長していくしかないと思います。
(今週末からのホーム5連戦に向けて)一つでも順位を上げるために一戦一戦本当に最善を尽くすしかないですし、ここからはシーズン最後のホームでの5試合になるので、ここまで成長してきた川崎のバスケットを思う存分楽しんでもらえるようにいい準備をして、いい試合をしたいと思います。楽しみにしていてください。
#0 藤井祐眞
「ただただ悔しい気持ちです」
タフな試合になることはわかっていましたが、このような負け方になってしまい、ただただ悔しい気持ちです。キャプテンとしてチームを勝たせることが出来なくて申し訳ない気持ちでいっぱいです。
週末のホーム、とどろきアリーナでの新潟戦は絶対に勝ちにいきます。
#22 ニック・ファジーカス
「勝ち癖をつけていきたい」
すごく残念な結果でした。 順位的にも宇都宮さんとは競っているので、今日の試合は絶対に勝とうという気持ちで宇都宮に入りましたが結果が出せずすごく残念です。
(あと一歩のところまでカムバック出来た要因について)前半に比べて後半の方が自分たちのプレーが出来て、あと一歩のとこまでは追いつけたと思いますが、自分たちのバスケットをしっかりと遂行できなかったので、もし逆転出来たとしてもそれはラッキーだったのかなと思っています。
(今日の結果を受けての教訓)ここ数週間で名古屋Dさん、秋田さんに負けて、今日も負けてしまったので、自分たちの勝ちパターン、リズムをつかめていないと思っています。ここから先チャンピオンシップにいくにあたって、自分たちのやりたいこと、勝てるバスケットを習慣づけていかないと、勢いに乗って勝つことが出来ないと思うので、勝ち癖をつけていきたいと思います。