1ヶ月以上ぶりにホームへ帰ってきた川崎ブレイブサンダースの相手は、10月31日の天皇杯3次ラウンドで敗れた相手、横浜ビー・コルセアーズ。神奈川ダービーの第一章。
ヒースが復帰し開始からビッグラインナップを組む川崎は今季課題となっている3Pシュートを次々に沈め、内外バランスよく得点を重ねていく。特にこの試合が復帰戦となった#35ヒースは前半だけで14得点9リバウンドと活躍をみせ、45-30で試合を折り返す。
後半に入っても、勢いの止まらない川崎。守護神#35ヒースを中心とした堅い守備で横浜の得点を抑え込むと、後半も好調なシュートでリードを広げていき、98-60で勝利。
1Q 26-15
シュートタッチ好調な川崎が4本の3Pシュートを決め、2桁リードで1Q終了。
横浜が#15オリバー・#5河村がペイントアタックで得点すると、川崎は#22ファジーカス・#35ヒースが3Pシュートで応戦。残り5:01、川崎が#22ファジーカスのドライブで13-8と抜け出したところで横浜が最初のタイムアウトを請求。しかしシュートタッチが好調な川崎が#22ファジーカス、#13前田の得点でリードを2桁に乗せ、26-15で1Q終了。
2Q 19-15
3連続3Pシュートで川崎がさらにリードを広げ試合を折り返す。
#13前田・#7篠山・#21納見と3ポゼッション連続の3Pシュートを沈めた川崎が残り8:32で35-17と一気にリードを広げる。横浜もタイムアウトを取ると、早い展開から#15アウダが連続得点をあげるが、その後は両者シュートが決まらず得点が停滞。4分以上フリーズした得点を動かしたのは川崎。#22ファジーカスのロブパスから#35ヒースがアリウープダンク。さらに#2ヤングジュニアのインサイドで41-21と川崎が前半最大20点のリード。ここから横浜も#15オリバー・#14大庭が3Pシュートを決め、45-30で試合を折り返す。
3Q 26-13
ヤングジュニア のゴールアタック、藤井の3Pシュートで川崎がさらにリードを広げる。
#2ヤングジュニアのゴールアタックで川崎がリードを広げていく。#35ヒースの2本のブロックショットなどで横浜の得点を抑えると、残り3:58には#0藤井の3Pシュートで67-37。メンバーを入れ替えても横浜に流れを渡さず、71-43で最終クォーターへ。
4Q 27-17
ヤングジュニア・熊谷の得点で攻め続け、38点差の勝利。
川崎は最後までディフェンスの集中を保ち横浜にリズムを作らせずに試合を進めると、オフェンスでも#2ヤングジュニア・#27熊谷が次々にネットを揺らしていく。最大44点までリードを広げた川崎が、98-60で勝利。
佐藤賢次ヘッドコーチ
「作ったプランが今日はうまくいったと思います」
天皇杯で負けた相手ということで、チーム全体が絶対にやり返すという雰囲気が準備の段階からありましたし、その気持ちが出だしからしっかり表れたと思います。戦術的にもゾーンを使ったり色々チェンジングしながら、連戦の疲労のことも考えながら作ったプランが今日はうまくいったと思います。ただ、リーグ戦ではこういう試合をまた研究されて対策をされるので、その中でも乗り越えて、成長して、また強くなっていければと思います。今日もこれだけ点差をつけていますが、リバウンドだったり色んなところで課題はあるので、しっかりと一つひとつ見つめ直して、次またすぐ試合があるので、また良い試合が出来るように準備したいと思います。
(今シーズンなかなか乗り切れていない要因は)去年のスタイルからまた違ったタイプのマイケル・ヤングジュニア選手が加入して、色んなところに起点を作り、誰かに頼るのではなく全員が脅威になるようにチャレンジしている中で、うまくいかないと「今まではこうだったのに」となってしまうような、新しいものを生み出す前段階の苦しい時期なのかなと思います。元々序盤戦は苦労するかなと思ってはいましたが、マット(・ジャニング)もずっと試合に出れていないですし、コンディションがチームとして整わず想定よりも時間がかかっているかなというところです。ただ、今日の試合もそうですし、一つひとつ整理しながら今年のメンバー12人で優勝するために必要なものが何なのか、それを選手同士が話をして、こちらからも提案して、少しずつ作って来られているかなという実感はあるので、このまましっかり続けていければと思います。
(次節の島根戦に向けて)チーム自体は苦しい試合が続いていますが、配信も含めて多くの皆さんに応援していただいているので本当に感謝しています。それに応えられるように一歩ずつ強くなって今日のような試合をたくさん見せられるように頑張りますので引き続きサポートをお願いします。
#0 藤井祐眞
「今日は絶対にやり返そうという強い気持ちで全員でプレーをした」
天皇杯で負けてしまった相手だったので、今日の試合で勝つことが出来て良かったなと思います。天皇杯の悔しさや、前節でも2戦目を落としてしまったり、なかなかメンバーが揃わない中でも今日はマット(・ジャニング)も帯同してくれて、ジェイ(・ヒース)も戻ってきたので今日は絶対にやり返そうという強い気持ちで全員でプレーをしたのが今日の試合内容にも繋がったのかなと思います。
(河村選手との対戦で意識したところは)今日の試合はゾーンを織り交ぜたりマンツーの時間を作ったりして相手を惑わせながらプレーをして、河村選手からボールを離させることを意識していました。天皇杯でも駆け引きのところでやられてしまったので、そこは河村選手の素晴らしさでもありますが、絶対に同じことをやらせないように短い期間でしたが準備したことが結果に繋がったと思います。
#21 納見悠仁
「天皇杯の悔しさを絶対に晴らそうという気合いがみんなに入っていた」
チームとしてやるべきことを徹底してやろうということと、天皇杯で敗れてしまった悔しさを絶対に晴らそうという気合いがみんなに入っていたと思います。それがエナジーとして試合で表現出来たのかなと思います。
(最近の自身のパフォーマンスについて)試合に出た時間の中で自分の出せるパフォーマンスを全力でやろうというのが、気持ちとしても勢いでも出せているので、これを継続してもっと良いパフォーマンスを出せるように努力して練習でも積み重ねていきたいと思います。
(次節の島根戦に向けて)他のチームも含めて段々と疲労も蓄積してくる中でチーム力も試される時期かなと思いますが、今はチーム一人ひとりが良いパフォーマンスを出せていると思うので、一丸となってフルスロットルで辛い時期を乗り切りたいと思います。
#35 ジョーダン・ヒース
「皆さんの前でプレーすることが出来て嬉しかったです」
今日の試合に出られて良かったと思っています。ここ、とどろきアリーナでファミリーの前で試合をするのが久しぶりだったので皆さんの前でプレーすることが出来て嬉しかったです。
(自身の今日のスタッツについて)今日はチームとして良いプレーが出来ていたと思っていて、しっかりとゲームプランを遂行することによって相手を60点に抑えることが出来たことが勝因だと思います。
(次節の島根戦に向けて)今日も応援ありがとうございました。今週末また2試合ここで試合があるのでぜひ応援に来てください。2連勝を届けられるようにまた頑張りたいと思います。